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発行:京都産業保健総合支援センター 所長 森 洋一
◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇
1)平成26年度(第65回)全国労働衛生週間<2014.9.1 UP>
2)平成26年度(第19回)産業保健調査研究発表会のお知らせ<2014.9.8 UP>
3)「改正労働安全衛生法Q&A」の掲載のお知らせ<2014.9.16 UP>
◇クロロホルム等が有機則から特化則へ転居◇
労働衛生関係法令相談員 玉泉 孝次
クロロホルム等10物質(クロロホルム、四塩化炭素、1,4-ジオキサン、1,2-ジクロルエタン、ジクロルメタン、スチレン、1,1,2,2-テトラクロルエタン、テトラクロルエチレン、トリクロルエチレン、メチルイソブチルケトン)の取扱については、先月号で坂本史彦先生がご紹介されていましたが、これら10物質が有機則から特化則の第2類物質に移行し、本年11月1日から特化則の適用となりました。(26.8.20施行令公布、26.8.25関係規則公布。)
その結果、幾つかの注意点を申し上げますので管理に当たって十分ご留意ください。
①10物質(改正特化則では「クロロホルム等」と言います。)は、従来5%を超えて含有するものが有機則の対象になっていましたが、今後は1%を超えたものが特化則での規制対象になります。(特化則別表1)
②クロロホルム等については、従来の有機則で対象とされていた業務だけが特化則での対象になります。(特化則2条の2)
③クロロホルム等とエチルベンゼン、一・二―ジクロロプロパンの12物質を「特別有機溶剤」と称し、作業主任者は「有機溶剤作業主任者」の講習修了した者から「特定化学物質作業主任者(特別有機溶剤等関係)」として選任し、
表示することになります。(特化則2条1項3の2、安衛則別表1)
④特別有機溶剤と有機溶剤の合計が5%超のときは有機溶剤の作業環境測定が必要です。(特化則36条の5)
⑤クロロホルム等については、作業環境測定記録、健康診断、作業の記録が30年間保存になります。(特化則36条3項、38条の3、40条2項、38条の4)
⑥女性の就業が禁止される有害物にスチレン、テトラクロルエチレン(別名パークロルエチレン)、トリクロルエチレンが追加され、作業環境測定結果の評価が第3管理区分に区分された場所における業務が禁止になります。(女子則2条1項18号)
⑦なお、ジメチル―二・二―ジクロロビニルホスフェイト(別名DDVP)が新たに特定第2類物質に指定されました。併せて、管理をお願い致します。
◇最近メンタルヘルスについて考えたこと◇
メンタルヘルス対策促進員 岩澤 正明
10月に入りました。天候不順な今年の夏も過ぎ去り、味覚、スポーツ、読書の秋のシーズン到来です。私はここ数年、家から一時間ほどで行ける丹波篠山
へ黒枝豆を求めに出かけるのが恒例になりました。販売の解禁日を問い合わせたところ、今年は10月5日とお聞きしました。道路沿いに販売所がいくつも
出ているので迷いますが、どこで買い求めても間違いないもので、大きな黒枝
豆は絶品です。どうしてもこの時期は「食いしんぼ」になってしまいがちですが、体重のコントロールを意識して、秋の味覚を楽しみたいと思います。
<最近の労働安全衛生法改正から>
さて10月1日から7日までは全国労働衛生週間が展開され、皆様方の事業
場などに於かれましても、種々な行事が計画されていると思います。スローガンは「みんなで進める職場の改善 心とからだの健康管理」で心身両面の健康管理の取り組みが今年も展開されます。
先般、労働安全衛生法が改正され、メンタルヘルス面では職業ストレスチェックが50人以上の事業場で実施が義務付けられました。労働者側の受診義務は
なく、今後どれだけの方が実施するかはわかりませんが、個人のメンタル不調
の把握に加え、不調者の多い職場には、人間関係を含め職場の問題があることを覗わせます。それぞれの職場問題の現状把握の一つともいえます。特定の職場に問題点が多ければ、その職場へメンタルヘルス研修の実施等を計画するなど、働きやすい職場づくりを推進するためにもアプローチが重要になってくると考えます。
<関係部門との連携強化>
最近目立ってきている、職場のパワハラ、セクハラなどの問題は人事労務
担当 部門が担当する場合が多いとは思いますが、被害者はメンタル不調に
陥るケ ースもあり、対応は、職場、産業医、専門医、主治医、安全衛生担当、人事各 担当などが連携を密にして問題の解決と健康管理面両面での対応を進めていくことが、求められています。
最近、面談対応で数人の方とお会いしています。攻撃的な方や気分が落ち込んで辛そうな方などが来られ、問題の背景は多種に渡っています。その場で対応も迫られることもあり苦慮することも多く、面談後は疲労感が高まります。クールダウンの時間が必要になり、自分の中で引きずらないように区切りをつけるようにしています。対応については、事例に接して経験を積むことや、事例検討会などに参加し専門医の意見や参加者のコメントを伺って参考にしています。こうした交流を深めることが、非常に有益なものになると確信しています。業務や対応に追われることもありますが、時間を見つけて、研修会や勉強会には積極的に顔を出すよう心掛けています。
あるとき産業医から、「労働衛生に携わるものは、”生涯学習”が必要なんだ
から勉強を怠らないこと」という言葉を思いだしながら、日々励んでいる毎日
です。
■うつ病などで休職中の方のスムーズな職場復帰をサポートします
リワーク(職場復帰)支援のご案内(京都障害者職業センター)■
京都障害者職業センターでは、主としてうつ病等の精神疾患により休職している方、その方の復職を考えている事業主に対して、主治医等と連携しながら職場に戻るためのウォーミングアップを行い、円滑に職場復帰していただくための支援プログラム<リワーク支援>を実施しております。
支援期間やカリキュラムは目標に応じて個別に設定します。標準的な支援期間は3カ月程度です。
平成26年度下期のリワークセミナー日程を新たに掲載しましたので、ご利用のご希望がありましたら、どうぞお問い合わせください。
□リワーク(職場復帰)支援のご案内
http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/kyoto/pdf/kyoto_rework_sien01.pdf
□リワーク支援のご利用を検討される事業主様へ
利用を検討される事業主様は直接当センターでお電話下さるか、「リワーク支援見学会」(隔月1回開催)へお越しください。
□リワーク支援見学会のご案内(事業主様向け)
http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/kyoto/pdf/kyoto_rework_kengaku.pdf
*事前に「参加申込書」(リワーク支援見学会のご案内に添付)によりFAX
(075-341-2678) またはe-mail(kyoto-ctr@jeed.or.jp)にてお申し込みください。
□リワーク支援説明会のご案内(休職されている方向け)
事業所の方と休職されている方が一緒に参加を希望される場合は、休職者向けの「リワーク支援説明会」(月2回開催)にお越しください。
□リワーク支援説明会のご案内(休職されている方向け)
http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/kyoto/pdf/kyoto_rework_guide.pdf
□リワークセミナーのご案内(休職者向け)
http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/kyoto/pdf/kyoto_rework_sien03.pdf
□平成26年度リワークセミナー(下期)実施予定
http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/kyoto/pdf/kyoto_rework_yotei.pdf
□京都障害者職業センターhp
http://www.jeed.or.jp/location/chiiki/kyoto/26_kyoto.html
◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/5semina/semina-s.htm
※10月~12月開催の研修会を掲載しています。奮ってご参加下さい。
※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会を
ご覧ください。
http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html
◆京都産業保健総合支援センターホームページ◆
http://www.kyoto-sanpo.jp
◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/3riyo/riyo.htm
◆相談のご案内◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/4soudan/soudan.htm
◆図書・教材のご案内◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/6tosyo/tosyo-a.htm
◆産業保健トピックス◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/8topi/topi.htm
◆メンタルヘルス対策支援サービスのご案内◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/mental/index.htm
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
http://www.kyoto-sanpo.jp/index2/merumaga/merumagaframe.htm
◆東日本大震災関連情報◆ http://www.rofuku.go.jp/higashinihon_daishinsai/tabid/422/Default.aspx
発行人:森 洋一 編集人:吉岡 宏修 info@kyoto-sanpo.jp
編集協力:京都産業保健総合支援センター産業保健相談員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター http://www.kyoto-sanpo.jp