バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン261号 2023/4/3

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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       当センター主催 産業医研修会ついて

      4月~5月開催研修会 キャンセル待ち受付中

 *セミナー・研修のご案内
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training
 *キャンセル待ち(ご希望日と更新期限をご入力入ください)
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/inquir
 *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
  → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/

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   ◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1)厚生労働省 労災補償の対象となる疾病の範囲を定めた職業病リストを
 改正しました
2)厚生労働省 令和5年「STOP!熱中症 クールワークキャンペーン」を
 実施します

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◇ マスクの功罪 ◇

    産業保健相談員(産業医学) 古海 勝彦

 このコラムの執筆依頼を頂いた時は、いつからマスクを外すかが連日ニュースになっていました。「卒業式はマスク無しで」「いや自己責任で」「感染が増える」と様々な意見が飛び交っていましたが、5月8日から5類へ引き下げられることが決まり、マスク着用は「個人の判断」となりました。

 マスクと言えば、皆さんは3年前のことを覚えていらっしゃるでしょうか?中国で始まった未知の感染症に対して、多くの企業は中国で働く社員にマスクを送りましたが、まもなく国内で感染者が見つかり、その数が増えてくると、国内でマスクや消毒液が不足し、値段が高騰しました。不織布が推奨される中で「アベノマスク」が登場し、様々な色や形のマスクが市中に溢れるようになりました。夏には熱中症のリスクが話題になり、産業保健分野でも議論が起きました。「マスクを付けることで花粉症が減る」と予想した耳鼻科医がいましたが、インフルエンザは見事に抑え込まれました。マスクに抵抗していた海外でも日常となり、世界中に広がっていきました。

 8波まで続いたコロナ禍も、ワクチン接種や治療薬の開発によって終息が期待できるようになりましたが、今度は「ウィズコロナ」「アフターコロナ」が話題に上るようになり、在宅勤務で新しい働き方を知った人たちの一部では、出社がストレスになっています。マスクだけでなく、職場に溢れるパーティションや手指消毒液、止まったままのハンドドライヤーも判断を待っています。鼻マスクやあごマスクは相変わらず見かけますし、マスクを指でつまんで胸にしまう政治家を見る度に、「マスクの正しい外し方」は?と思ってしまいます。産業医としては科学的根拠に基づいた対応策を提示したいところですが、情報過多の中で何が正しい情報なのかを判断することは難しく、様子見と成らざるを得ないのかもしれません。

 ドアノブを直接触らないためのグッズのように、数年後には笑い話になっていることを願うばかりです。

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◇ 愛しの京丹後 ◇

    メンタルヘルス促進員 和田 昌子

私は、京丹後が好きで、年に数回は行っています。
老後は京丹後に移住したいと言いながら、すでに老後になりつつあります。
美味しい米、野菜、果実、魚、丹後ブルーの海、温泉、魅力は言い尽くせません。

京丹後市といえば、人口に占める100歳以上の割合が全国平均の約3倍、大腸がんの罹患率が京都市内の半分という長寿の町です。2013年に亡くなられた木村次郎右衛門さんは、京丹後市で生まれ生涯を京丹後市で過ごされ、116歳で亡くなられました。世界の最高齢男性としてギネス記録にもなっているお方です。なぜ、京丹後市が長寿の地なのかを、京都府立医科大学の内藤教授チームが京丹後長寿コホート研究を実施されました。京丹後市と京都市の高齢者の腸内細菌叢(腸内フローラ)を遺伝子解析し、比較し、研究結果を発表されています。その研究によると、京丹後市の高齢者の腸内には、体にいい作用をもたらすファーミキューテス門と呼ばれるグループの細菌が多く、その構成を詳しく調べると、トップ4を占めたのは、酪酸菌だったと結果が出ています。酪酸菌とは、腸内のバランスを整え、免疫の過剰な反応を抑える働きがあります。では、なぜ京丹後市の高齢者に酪酸菌が多いのかを、内藤教授は、この地域の昔ながらの食生活が果たす役割が大きいのではないかと言われています。その食生活とは、魚、海藻類、豆、芋、根菜、果実類、玄米、麦、など食物繊維が多いものを多くとられています。腸内で酪酸菌を増やすのは食物繊維の多い食事です。

食事として体に取り入れるものは、毎日の習慣が大切です。また適度な運動もかかせません。
京丹後の高齢者の方々は、昔から農作業をされてきたので、自然と足腰も鍛えられているのでしょう。まさに長寿のための毎日の積み重ねが大切です。
京丹後、長寿で検索すると、京丹後長寿のレシピ本やヘルスツーリズムなどが出てきます。長寿が町の観光資源になっているのは素晴らしいことです。

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◇ 着任のご挨拶 ◇

    副所長 小見 伸雄 (おみ のぶお)

 この度、4月1日付で京都産業保健総合支援センターに着任させていただきました、小見(おみ)と申します。
  前職は、京都労働局で働き方改革の推進や労働基準関係法令の施行などの業務に従事しておりました。
 さて、「雨垂れ石を穿つ」という言葉がございます。
 小さな積み重ねでも、こつこつと努力することで、それがいずれ大きな成功へ導くという意味を持っています。
 私は学生時代、空手部に所属しておりましたが、稽古の場でいつもこの言葉を糧に頑張っていました。
「今やっている稽古は本当に役に立つのだろうか?」
 このように考えることがよくありました。しかし、私は今稽古していることが、一見無駄なように感じるがいずれ大きな結果を生むはずだ。そのようにポジティブに考えて稽古を続けました。
 これは産業保健活動にも当てはまると思います。
 産業保健活動の目的は、健康障害の予防と労働者の健康の保持増進並びに福祉の向上に寄与することにあるとされています。
 この目的を達成するには、日々の地道な活動の積み重ねが必要であることは論を待ちません。
 これから先、「今行なっていることは役に立つのだろうか?」「無駄なことをしているのではないだろうか?」そんなことを思うことがあるかも知れません。
 そんな時は、この「雨垂れ石を穿つ」という言葉を思い出し、今行なっている仕事に自信と誇りを持って職務に励む所存です。
 当センターは、労働者の健康確保を図るため、事業者、産業医、看護職、衛生管理者、人事労務担当者等の産業保健関係者、健康診断等を実施する産業保健機関を支援し、産業保健活動の一層の活性化を図る拠点として活動しております。
 職場における健康は基本であり根幹です。関係者の皆様と連携し、日々の仕事が健康なものとなるよう取組を進めてまいりますので、一層の御理解と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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       産業保健スタッフ研修会のご案内

【Web】TA心理学アドバンス編 全3回シリーズ』
  第1回:教育理論       令和5年4月19日(水)
  第2回:組織理論       令和5年5月18日(木)
  第3回:パーソナリティ理論  令和5年6月21日(水)
 時間:14:00~16:00 (Zoom)
 講師:(株)ホリスティックコミュニケーション
    代表取締役社長 豊田 直子 氏

【Web】効果的な職場巡視と衛生管理者の活性化』
 日時:令和5年4月24日(月) 14:00~15:30 (Zoom)
 講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 桑村 明男

【Web】化学物質による健康障害防止について』
 日時:令和5年5月25日(木) 14:00~15:30 (Zoom)
 講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 岡本 浩

『ストレスチェック実施後の職場環境改善の実施方法』
 日時:令和5年6月28日(水) 14:00~16:00
 場所:アーバネックス御池ビル東館 2階会議室
 講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 花谷 和雄

詳細・お申込: https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training#training02
       ※日医認定産業医の単位は付与されません。

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     両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ

  メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
  以下のアドレス宛てにご連絡ください。

       労働者健康安全機構勤労者医療課 
       両立支援コーディネーター養成研修事務局
       E-mail: co-ryoritu@honbu.johas.go.jp

 *令和5年度の「両立支援コーディネーター基礎研修」につきましては、
  引き続きオンライン形式で開催する予定です。
  日程等詳細は決定次第、こちらのページで公表いたします。
  https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

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   ◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

  詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental

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   ◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
 ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
 ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都桂病院        随時
 ・京都医療センター     随時
 ・洛和会音羽病院      随時
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・京都山城総合医療センター 随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
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◆研修・セミナーのご案内◆
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◆図書・教材のご案内◆
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◆産業保健新着情報◆
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◆メールマガジン(バックナンバー)◆
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :小見 伸雄
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp