バックナンバー

**************************************************
京都産業保健総合支援センター メールマガジン267号 2023/10/2

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
**************************************************

       当センター主催 産業医研修会ついて

        10月・11月開催研修会 受付中

  *ホームページリニューアル!!
   申込完了メール(自動)を受信されたことにより受付完了となります。
 「kyotos.johas.go.jp」ドメインからのメールが受信できるよう
  設定のご確認をお願いたします。 

  
 *セミナー・研修の詳細・お申込み
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training-new   
 *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
  → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/

**************************************************

————————————————————————————————–

◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1)厚生労働省「令和5年度 母性健康管理研修会」のご案内
2)R5年度両立支援コーディネーター基礎研修日程(第4回~7回)のご案内
3)全国衛生管理者協議会 衛生管理者様あてアンケートへの調査ご協力の
 お願い

————————————————————————————————–

**************************************************

◇ 新任のご挨拶 ◇
    産業保健相談員(産業歯科)  松井 大輔

 8月3日より産業保健相談員を務めさせていただきます、松井大輔と申します。平成18年に鶴見大学歯学部を卒業し、現在は京都府立医科大学、保健・予防医学教室(公衆保健科学部門)で学内講師をしております。本年度より京都府歯科医師会の公衆衛生委員会委員を拝命し、そのご縁で相談員をさせていただくことになりました。

 歯科保健というと、一見、産業とは関係ないように思えるかもしれません。しかし、口腔の健康は、全身の健康や仕事の効率、そして生活の質に深く影響を与えます。海外の研究では、口腔の疾患により1人あたり年間平均3.5時間の労働時間の損失が発生していると報告されています。特に産業現場では、従業員の健康を維持し、長時間の作業に耐えられる体力を確保することが重要となります。日々の業務で感じるストレスや体調不良も、意外と口腔の健康と関連していることもあります。

 現在は公衆衛生学の知識を活かし、企業での歯科健診(歯科特殊健診を含む)を積極的に行っております。これまで50人以上の事業所が歯科特殊健診の実施結果を所轄労働基準監督署に報告する義務がありましたが、令和4年10月より労働安衛生法が改正され、全事業所が報告の義務対象となりました。令和5年4月からは事業所での化学物質の自律的管理も開始され、年々増加している化学物質の健康被害を防ぐためにも産業歯科はますます重要になってきております。

 産業保健相談員として、より多くの方々に産業歯科の重要性について理解していただき、具体的な支援を提供する機会を広げたいと考えております。個人の健康だけでなく、組織全体の生産性向上にも寄与できると信じています。口腔について何かお困りの際は、どうぞお気軽にご相談ください。

**************************************************

◇ 小学生の見守り隊(ルールを守り生命を大切に) ◇
    産業保健相談員(労働衛生工学)  髙田 志郎

 まだ在職中のことですが、たまたま近くの小学校に通う児童たちと大通りの交差点で鉢合わせになりました。信号が変わり小学生が渡り始めると、横断歩道は大混雑の状態で、特に自転車とかバイクはルールを守らず、時には自動車さえも我先にと走ります。児童たちはそれらの隙間を縫って通り抜けている状態でした。折しも、小学生の通学時の痛ましい事故が報道されている最中でもありました。これは見過ごすことはできないと思い、退職後のやるべきこと(地域への貢献・これまでの罪滅ぼし)のひとつに、この横断指導を加えることにしました。ところが、変なおじいさんが毎朝交差点に立つことで、逆に児童たちに恐怖心を与えるのではないかと思い、小学校の校長先生の許可をもらい、また教育委員会と所轄の警察署へも報告した上で、やっと実現の運びとなりました。にもかかわらず、一方で、交通指導員が幼児に暴行したという報道があり、信用を得るまでは長い道のりを感じざるを得ませんでした。心配した通り、急に変なおじいさんが交差点に立っているということで、多くの児童は、私の立っている場所を避けて、できるだけ離れたところを渡っていました。

 それでも、数年が経過すると、やっと市民権が得られた感じで、児童たちはもちろん、一般の通行人からもあいさつと激励の声が聞かれるようになりました。小学校でも、「あいさつ日本一」の幟を立て、全校生が大きな声で「おはようございます」とあいさつを交わしています。私もこの間、2度の脳梗塞を体験しましたが、仕事等の日を除いて、毎朝「いってらっしゃい。」と送り出しています。最近になって、PTAからも応援をいただいて複数のメンバーで対応できるようになりました。このように、私の罪滅ぼしからスタートした横断指導も、かなり地域の活動として広く根を張り、小学生を含め、多くの方々が挨拶を交わし、コミュニケーションを活発にすることにより、畑違いかも知れませんが、産業保健活動の一助となることを願っています。

**************************************************

◇ 身体活動基準・指針の改訂について ◇
    メンタルヘルス対策促進員  小澤 裕美子

 10月は食欲の秋、芸術の秋、そしてスポーツの秋でもありますね。スポーツ、「身体を動かす」というつながりで、今回の表題について少し調べてみました。
 厚生労働省は「健康づくりのための身体活動基準・指針」を10年ぶりに改訂するため検討会を行っていることを知りました。前回は2013年に策定されています。
 身体活動基準・指針策定の目的は、ライフステージに応じた国民の健康づくりを推進し生活習慣病の重症化を予防することです。
 「身体活動」とは、運動だけでなく、日常生活における労働、家事、通勤、通学、趣味などに伴う生活活動も含まれます。
 2023年改訂案では、18歳以上については筋力トレーニング(筋トレ)を少なくとも週2日以上行うことを推奨する、座りっぱなしの時間が長くなりすぎないように注意し、できるだけ頻繁に中断することを推奨する等を基準・指針に盛り込む案が出ています。筋トレは、マシンやダンベルを使用するウエイトトレーニングだけでなく、腕立て伏せやスクワットなどの運動も含みます。案には科学的根拠として統計が示され、筋トレにより、筋力や身体機能・骨密度が改善、65歳以上の高齢者では転倒や骨折のリスクが低減できると示されています。
 先日「第14次労働災害防止計画」の研修を受講しましたが、その中でのお話を思い出しました。2020年の統計では、労働災害全体で転倒によるものが最も多く、60代以上の女性の転倒による労働災害発生率は20代の女性の約16倍という内容です。
 WHO(世界保健機関)の「身体活動・座位行動ガイドライン」には「少しの身体活動でも何もしないよりは良い。」と運動しない私への慰めのような言葉がありますが、身体を動かすことをもっと意識したいと思います。

**************************************************

      産業保健スタッフ研修会のご案内

*発達障害者の理解と職場での対応
  日時:令和5年11月8日(水) 14:00~16:00
  場所:アーバネックス御池ビル(東館) 2階会議室
  講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 山下 恵子

詳細・お申込: https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training#training02
 ※日医認定産業医の単位は付与されません。

**************************************************

     両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ

  メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
  以下のアドレス宛てにご連絡ください。

       労働者健康安全機構勤労者医療課 
       両立支援コーディネーター養成研修事務局
       E-mail: co-ryoritu@honbu.johas.go.jp

 *令和5年度 第4回~第7回「両立支援コーディネーター基礎研修」の
  スケジュールが追加されました
  引き続きオンライン形式で開催します。↓↓↓
  https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

**************************************************
◇ 第33回日本産業衛生学会全国協議会のご案内 ◇

 10月27日(金)~29日(日)にYCC県民文化ホールおよび山梨県立図書館にて第33回日本産業衛生学会全国協議会が開催されます。
 現地開催の他、会期終了後にはオンデマンド配信(配信期間:11月13日(月)正午~12月11日(月)正午)を予定しております。

 詳細はこちら(第33回日本産業衛生学会全国協議会ホームページ)
→ https://convention.jtbcom.co.jp/sanei-kyogikai2023/

**************************************************

◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇
  メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
    詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental

**************************************************

◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

 当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
 取り組む事業場の方からの相談に応じています。
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00) 
  ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
  ・京都第二赤十字病院    随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都桂病院        随時
  ・京都医療センター     随時
  ・洛和会音羽病院      随時
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・京都山城総合医療センター 随時
  ・京都岡本記念病院     随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時

**************************************************

◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆研修・セミナーのご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training-new
◆図書・教材のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/material
◆産業保健新着情報◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/archives/news
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine/back-number

**************************************************

メールマガジンのお申込み・配信アドレスの変更、配信解除
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine
メールの内容・その他のお問合せ
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/inquiry
 TEL: 075-212-2600 FAX: 075-212-2700

**************************************************

発 行 人 :松井 道宣  編 集 人 :小見 伸雄
編集協力 :産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター  https://www.kyotos.johas.go.jp/wp