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京都産業保健総合支援センター メールマガジン274号 2024/5/1
発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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当センター主催 産業医研修会ついて
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◇病気も自然に治る(自然寛解)こともある:見極められる医師、悩みすぎない患者◇
産業保健相談員(産業医学) 長井 苑子
私は、大学病院から診療所に来て、一般外来とともに、サルコイドーシスあるいは間質性肺炎、膠原病などの専門外来もおいて外来活動を継続してきました。厚生労働省指定難病を診察してきました。サルコイドーシスの長い臨床経過は約20%ちかい場合には治療は必要なく自然寛解されます。発症・発見から5年以内に、例えば、肺門リンパ節腫脹だけの人は90%以上自然治癒されます。サルコイドーシス全体では10%内外の難治化はありますので、現在でもそういう患者さんには、ステロイド治療や免疫抑制薬を上回る新規薬剤などが期待されて研究されております。
進行するばかりだといわれる間質性肺炎にもいろいろなタイプがあり、治療の反応性にも幅があります。在宅酸素療法が必要になっても、何年もこの療法のおかげで安定されて病気とともに日常生活を送っておられる患者さんも多くおられます。
呼吸器の病気のみならず、自然寛解がありうる病気は多いのです。ウイルス感染症、細菌感染症、膠原病、潰瘍性大腸炎、腎炎など。ガンですらまれには可能性がないとはいえないのです。
自発的回復力、レジリエンス
すべての病気が自然寛解するわけではありませんし、年齢はいやでも加えられていくのです。組織であれ、個人であれ、自発的な回復力のことをレジリエンスと呼び、最近では、心理学的な用語として定着してきています。本来は、物理学的な用語で弾性とか復元力を意味していたらしいです。いわば、脆弱性の反対の用語でしょうか?
簡単に理解すると、自分を失わずに、どのような状況でも、すぐ逃げずに、短絡的に決断せずに、問題の解決への方向を忍耐しながら客観的に判断できるように、自分をコントロールすること、そのためには、心身の日ごろからのケア、鍛錬が必要ということでしょうか? 患者さんも、自分の訴えが、現在の病気のせいなのか、ほかの病気の表れなのか、ストレスなどからくる心身の不調なのかが理解しやすくなるでしょう。いくつになっても備わっているはずの自分のレジリエンスを維持してみようと対応して、埋もれている気力、経験知、知識などを再利用していかねば、今後の少子高齢化の社会を維持していくのは大変であると思います。
レジリエンスを高めるためには、1.健康的な生活習慣を心がける、2.社会的なつながりを維持する、3.前向きな思考を心がけることが大切です。
こういうことへの指導は高齢者医療の神髄であるかもしれないと考えております。もちろん、具体的な医療行為をすべき病気もみのがさずに、しかし、病気がみつかっても、過剰な医療や入院で、さら高齢者のレジリエンスを低下させるような医療はしない
ことが大切です。
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◇ 憧れの只見線 ◇
メンタルヘルス対策・両立支援促進員 和田 昌子
「撮り鉄の聖地」といわれる只見線は、福島県会津若松市と新潟県魚沼市を結ぶ、全長およそ135キロのJR路線です。
東日本大震災と原発事故の発生からわずか4か月後、2011年7月の「新潟・福島豪雨」で鉄橋の流失など甚大な被害を受け、このまま廃止になるのではと危惧されました。元々の本数も、少ない区間では1日3往復しか列車がありません。利用客が少ないことに加え、豪雪地帯を走ることから、除雪費がかさむので赤字路線だったのです。そこにこの災難、もはや、これまでかといわれた、只見線でした。
そんな中、一時は路線存続の危機に瀕しましたが、地元住民や沿線自治体から存続への熱い思いが届き、奇跡の全線復活を2022年10月1日遂げました。JR東日本は赤字覚悟の復旧決断とのことでした。
この感動のストーリーを知ってから、いつかは雪の只見線に乗りたいという私の夢は、今年の大雪の日に叶うこととなりました。雪の只見線に乗るため、前日から只見駅の民宿に泊まり、名物の鯉の甘煮を食べ、明日の朝一の列車を待つ。子供の時はわりと冷静なタイプだったのですが、ここにきて、明日が待ち遠しくて眠れません。朝も早く目覚め、大雪の景色の中、一歩一歩滑らないように駅まで、もうすぐ会える只見線。 朝一番の列車が只見駅で待っていました。列車内は、只見線ファンが多く、熱気と運命共同幸福感に包まれていました。車窓は、日本昔話のような雪景色、情熱の列車は静かに雪を巻き上げ走り進む。
夢のような時間は過ぎていき、会津若松へと到着。
昔、そうだ、京都に行こう!という宣伝がありましたが、そうだ、いつか、一人になっても、年老いても、また夢見る只見線に、乗りに行こう!どうかその時も、只見線が走っていますように。
頑張れ只見線!どちらかの命がつきるまで、夢は何度も。この歳で乗り鉄デビューした雪の只見線でした。
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両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ
メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
以下のアドレス宛てにご連絡ください。
労働者健康安全機構勤労者医療課
両立支援コーディネーター養成研修事務局
E-mail: co-ryoritu@honbu.johas.go.jp
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高齢・障害・求職者雇用支援機構(JEED)からのご案内
~事業主が採用後に障害を把握した発達障害者の就労継続事例等に関する調査研究~
高齢・障害・求職者雇用支援機構においては、採用後に発達障害が把握された従業員に関する調査結果とともに、10企業の取組を事例として紹介した「事業主が採用後に障害を把握した発達障害者の就労継続事例等に関する調査研究」の報告書を3月末に公表しました。↓↓↓
https://www.nivr.jeed.go.jp/research/report/houkoku/houkoku173.html
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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇
促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。
・管理監督者教育への講師派遣
・若年労働者教育への講師派遣
・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
関する支援
詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇
当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に取り組む事業場の方からの相談に応じています。
→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu
*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
・京都大学医学部附属病院 毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
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・京都第二赤十字病院 随時
・京都第一赤十字病院 随時
・京都桂病院 随時
・京都医療センター 随時
・洛和会音羽病院 随時
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・京都岡本記念病院 随時
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・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時
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発 行 人 :松井 道宣 編 集 人 :小見 伸雄
編集協力 :産業保健相談員 メンタルヘルス対策・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp