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京都産業保健総合支援センター メールマガジン277号 2024/6/17

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
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        当センター主催 産業医研修会ついて

      6月~7月開催研修会  受付中
      8月~9月開催研修会  7月8日(月)午前受付開始(予定)
      
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  *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、Web研修会等)
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両立支援に生かしたい!!『就業規則』について考えよう
 ② 就業規則の構成

松田)「就業規則が大事」とは言いつつも、じっくり読む機会ってなか
   なか無いですよね。

小見)厚生労働省の「令和5年7月版 モデル就業規則」を一緒に見てみま
   しょう。
   第1章 総則      
   第2章 採用、異動等 
   第3章 服務規律
   第4章 労働時間、休憩及び休日
   第5章 休暇等
   第6章 賃金
   第7章 定年、退職及び解雇
   第8章 退職金
   第9章 無期労働契約への転換
   第10章 安全衛生及び災害補償
   第11章 職業訓練
   第12章 表彰及び制裁
   第13章 公益通報者保護
   第14章 副業・兼業 *1

松田)沢山の章がありますね!どこの職場の就業規則もこんな感じでしょ
   うか?

小見)就業規則に記載する事項には、必ず記載しなければならない事項 
   (絶対的必要記載事項)があり、労働時間関係、賃金関係、退職関係
   (解雇の事由を含む)が該当します。それとは別に、各事業場内で 
   ルールを定める場合には記載しなければならない事項(相対的必要
   記載事項)があります。そのため、職場によって章の数やまとめ方も
   異なります。

松田)時々「就業規則を見たことがない」という相談者がいます。

小見)上記のモデル就業規則の「はじめに」にはこのように書かれていま
   す。

   事業場が作成した就業規則は、労働者の一人ひとりへの配布、労働
   者がいつでも見られるように職場の見やすい場所への掲示備付け
   あるいは電子媒体に記録し、それを常時モニター画面等で確認でき
   るようにするといった方法により、労働者に周知しなければなりま
   せん(労働基準法第106条第1項) *2

松田)支援者として、相談者から「就業規則を一緒に確認してほしい」
   言われたら、どうしましょう?

小見)就業規則については、「社内文書」として社外への持ち出しが禁止
   されていることもあります。取り扱いについては慎重に、可能な
   範囲での対応をお勧めします。

【引用文献】
 *1*2 厚生労働省労働基準局監督課.“モデル就業規則(令和5年7月)”.モデル就業規則について.2023-07.
https://www.mhlw.go.jp/content/001018385.pdf (参照2024-6-14)

※このコラムはホームページ(保健師の窓)からもご覧いただけます 
   → https://www.kyotos.johas.go.jp/health-nurse

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新しい仕事で悩んだ時
     副所長 小見 伸雄

 私的、公的を問わず、「介護」に携わっている方は、年々増えています。
今やこの単語を知らない人はいないのではないでしょうか。

 ある介護事業場を訪ねた時に、ケアマネさんが、昭和58年の国語辞典を
私に見せて、「介護という言葉の意味を調べてみてください。」と言われ
ました。すると、「介護」という単語は載っていませんでした。ケアマネ
さんからいただいたプリントには、次のような内容が書かれていました。
 介護という単語が法令上で確認されるのは、1892年の陸軍軍人向けの、
恩給の給付基準としての概念だったそうです。
 しかしその後、一般的な言葉として使われることはなく、介護用品メー
カーであるフットマーク株式会社により、「世話をする側とされる側の
お互いの気持ちの交流を考えて『介助』と『看護』を組み合わせて作った
造語」として昭和59年に商標登録され、一気に広まることになったと言
われています。
 つまり昭和58年には介護という概念がなかったというのです。ケアマネ
さんは、続けてこう話しました。
 「そんな新しく生まれた分野に携われば、悩むのは当然です。正解も
不正解もありません。今、あなたが一生懸命に考えて介護したことが、
あなたにとっての正解なのです。」
 「あなたの介護が、介護という新しい分野の歴史を作る作業なのです。
思い切り悩んでください。思い切り悔やんでください。そして、介護の
世界に後を追って入ってくる後輩達に教えてあげてください。一緒に歴史
を作ろうと。」

 新しい仕事に悩んだ時、また悩んでいる同僚がいる時、この話しを思い
出してください。

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◇ 令和6年度 両立支援コーディネーター基礎研修のご案内 ◇

 第1回から第3回の日程が公表されました。
 オンライン形式(動画配信研修+WEBライブ講習)での開催です。
 応募者多数の場合は厳正なる抽選のもと、受講者を決定いたします。
 https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

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    両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ

  メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
  以下のアドレス宛てにご連絡ください。

       労働者健康安全機構勤労者医療課 
       両立支援コーディネーター養成研修事務局
       E-mail: co-ryoritu@honbu.johas.go.jp

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
    詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

 当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に取り組む事業場の方からの相談に応じています。
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
  ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
  ・京都第二赤十字病院    随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都桂病院        随時
  ・京都医療センター     随時
  ・洛和会音羽病院      随時
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・京都山城総合医療センター 随時
  ・京都岡本記念病院     随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時

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発 行 人 :松井 道宣  編 集 人 :小見 伸雄
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