バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン291号 2025/1/15
        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp
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        当センター主催 産業医研修会ついて

          1月~3月開催研修会 受付中

  *セミナー・研修の詳細・お申込み
   → https://www.kyotos.johas.go.jp/training-new
  *申込完了メール(自動)を受信されたことにより受付完了となります。
   「kyotos.johas.go.jp」ドメインからのメールが受信できるよう
   設定のご確認をお願いたします。 

  *日本医師会産業医情報
   → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/
   認定産業医更新手続きコロナ特例の終了について
   → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/Notice/Details/9022

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両立支援に生かしたい!!『就業規則』について考えよう
⑨ 失効年次有給休暇付与制度

小見)令和5年の1年間に企業が付与した年次有給休暇日数は、労働者1人
   平均が16.9日、このうち労働者が取得した日数は11.0日で、取得
   率は65.3%だそうです *1

松田)つまり、与えられた年次有給休暇は約35%が使われずに残っている
   のですね。

小見)未消化の年次有給休暇の請求権は、労働基準法第115条の規定によ
   り権利発生(基準日)から起算して2年間で消滅(失効)します。

松田)うーん もったいない!けど、仕事の都合もあるので仕方ないか
   な…。

小見)失効年次有給休暇付与制度とは、取得できず失効した有給休暇を
   積み立てて、病気等で長期療養する場合に使えるようにする制度
   です。

松田)病気の治療でやむを得ず長い休みが必要なとき、これまで使いきれ
   なかった有給休暇を使えると有難いですね。では、何日くらい積み
   立てることができるのですか。

小見)事業場が自主的に設ける制度ですので、日数や使用事由について
   は、それぞれの事業場で設定し、就業規則に定めることができま
   す。10日だったり、40日や60日という事業場もあります。

松田)使用事由にはどんなものがありますか?

小見)労働者自身の病気だけでなく、不妊治療、配偶者・子ども・親の看
   護や介護、ボランティア、自己啓発など限定した目的を就業規則に
   定めています。

松田)このような制度があると、労働者は治療にも仕事にも安心して前向
   きに取り組めそうですね。

                              

【引用文献】
 *1  厚生労働省 令和6年就労条件総合調査の概況 1 労働時間制度 
 (4)年次有給休暇 4頁
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/24/dl/gaiyou01.pdf
 (参照2025-1-14)

【参考文献】
 神奈川産業保健総合支援センター“治療と仕事の両立のための就業規則
 規程例集” 治療と仕事の両立支援事業 2023-03.
https://www.kanagawas.johas.go.jp/files/libs/2397/202304261335406545.pdf
 (参照2025-1-14)

※このコラムはホームページ(保健師の窓)からもご覧いただけます 
   → https://www.kyotos.johas.go.jp/health-nurse

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◆ 産業保健スタッフ研修会のご案内 Web(Zoom)研修 ◆

*(1)働く人の精神疾患とその治療
 (2)働く人と職場における勤務間インターバル制度の価値』
   日時:令和7年1月24日(金) 14:00~15:15
   講師:(1)合同会社Work代表社員 医師 岸 信之 氏
      (2)ランゲード株式会社 社会保険労務士

*(1)職場を辞めたい、消えてしまいたいという話にどう対応するか
 (2)働く人と職場における勤務間インターバル制度の価値』
   日時:令和7年2月21日(金) 14:00~15:15
   講師:(1)合同会社Work代表社員 医師 伊佐 将人 氏
       (2)ランゲード株式会社 社会保険労務士

受講料: 無料
お申込: https://www.kyotos.johas.go.jp/seminar/seminar_view.php?cate=2
※日医認定産業医の単位は付与されません。

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◇「2024年度 治療と仕事の両立支援シンポジウム」のご案内 ◇

*シンポジウム アーカイブ配信中
 「治療と仕事の両立支援とは?動き始めるのは会社自身、そして、労働者自身。」

*オンラインセミナー 
 1回目:令和6年12月12日(木)開催済 1月中旬アーカイブ配信予定
    「治療と仕事の両立支援とは?各業種の中小企業の取組から学ぶ」
 2回目:令和7年1月28日(火) 16:00~17:40
    「治療と仕事の両立支援とは?労働者の経験・エピソードから学ぶ
     両立支援の進め方」

詳細→ https://chiryoutoshigoto.mhlw.go.jp/symposium/

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◇ 令和6年度 両立支援コーディネーター基礎研修のご案内 ◇

 今年度の日程が公表されています(募集は終了しました)
  https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

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◇ 両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ ◇

 メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
 以下のアドレス宛てにお知らせください。

  労働者健康安全機構勤労者医療課 
  両立支援コーディネーター研修事務局
  E-mail: co-ryoritu@m.johas.go.jp

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◆ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◆

 当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に取り組む事業場の方からの相談に応じています。
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
  ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
  ・京都第二赤十字病院    随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都桂病院        随時
  ・京都医療センター     随時
  ・洛和会音羽病院      随時
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・京都山城総合医療センター 随時
  ・京都岡本記念病院     随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時

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◆ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◆

  促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
    詳 細 →https://www.kyotos.johas.go.jp/mental

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〃New〃◆健康保持増進のための職場訪問支援サービスついて(無料)◆
 
 仕事中の「転倒災害」や「腰痛」等の労働災害に向けて、産業保健相談
員が事業場を訪問して健康測定・チエック、社内セミナーの実施や実技指
導、運動アドバイス等を行います。
 健康で安心して働ける職場環境の形成を支援するという産業保健の観点
から、理学療法士の相談員による「運動指導等を通じた労働者の健康保持
増進のための支援」を実施することとなりました。ぜひご利用ください。

詳細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/health-work-support-visit

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◇ 協会けんぽ京都支部の健康宣言事業
 全国健康保険協会(協会けんぽ)京都支部 企画総務グループ ◇

 労働力人口が減少する中、従業員の方々に元気よく働き続けてもらう
ため健康経営 *1 を取り入れる事業所が増えています。健康経営とは、従
業員の健康を重要な経営資源と捉え、積極的に従業員の健康づくりに取り
組むことで会社の生産性の向上を目指す手法で、企業のイメージアップや
労災発生予防等のリスクマネジメントにも繋がります。
 協会けんぽ京都支部では、加入事業所のより一層の健康づくり推進の
ため、健康経営に取り組むことを宣言した事業所を認定しサポートする
「京(きょう)から取り組む健康事業所宣言」を実施しています。
  *1「健康経営」はNPO法人健康経営研究会の登録商標です

 健康事業所宣言をしていただいた事業所には、健康づくりに役立ててい
ただける各種特典がございます。既に健康づくりの取り組みを進めている
事業所様も、これから取り組む事業所様も、非常に取り組みやすい充実し
た内容となっております。
詳しくは以下のURLより、協会けんぽ京都支部の特設サイトをご覧ください。
https://kyoto01.kyoukaikenpo.or.jp

●「京(きょう)から取り組む健康事業所宣言」エントリーまでの流れ
 1.特設サイトよりエントリーシートをダウンロード
 2.リーフレットの「健康事業所宣言取り組み項目一覧」の中から、必須
  項目(3つ)に加え、自社に合った取り組みを2つ以上選択
 3.エントリーシートに取り組む項目の番号や健康づくり担当者情報を記
  入して、協会けんぽ京都支部へ郵送またはFAXにて提出

エントリーシート提出後、協会けんぽから健康宣言証などをお送りします。
また認定ロゴマークもダウンロード可能となります。
この機会に皆さまからの「京(きょう)から取り組む健康事業所宣言」への
エントリーをお待ちしております。
                                 
【お問い合わせ先】
 協会けんぽ京都支部 企画総務グループ
 TEL:075-256-8636 <平日8:30~17:15(土日祝・年末年始を除きます)>

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発 行 人 :松井 道宣  編 集 人 :小見 伸雄
発行/配信:京都産業保健総合支援センター  https://www.kyotos.johas.go.jp
TEL: 075-212-2600 FAX: 075-212-2700