バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン292号 2025/2/3

       発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
       ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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        当センター主催 産業医研修会ついて

         2月~3月開催研修会  受付中

*セミナー・研修の詳細・お申込み
   → https://www.kyotos.johas.go.jp/training-new

*申込完了メール(自動)を受信されたことにより受付完了となります。
 「kyotos.johas.go.jp」ドメインからのメールが受信できるよう
  設定のご確認をお願いたします。 

*日本医師会産業医情報
 → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/
 認定産業医更新手続きコロナ特例の終了について
 → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/Notice/Details/9022

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◇ 性別役割意識の変化 ◇
    産業保健相談員(カウンセリング)  加藤 ゆみ

 最近お父さんが朝子供の手を引いて保育園に通園する姿や、抱っこ紐で赤ちゃんを抱いている姿をよく目にします。私が子育てをしていた数十年前は、保育園の送り迎えや抱っこ紐で子供を抱くのは、お母さん達の役割でした。もしその役割をお父さんにお願いしていたら、少し抵抗感があったかもしれません。

 1997年以降共働き世帯数が男性雇用者と無業の妻からなる世帯数を上回り、その差は年々開いています。それに伴い、若い世代の性別役割意識は確実に変化をしているように感じます。世代間のギャップもあり、50代男性上司から、子供のお風呂の時間を優先して、仕事を後回しにして帰る部下への不満をお聞きすることがあります。上司が子育てをしていた当時、母親の多くは専業主婦や家庭優先の働き方をしていたので、そこまで負担は感じなかったのかもしれません。実際夜1人で赤ちゃんをお風呂に入れるのは、なかなか大変な作業です。風呂上がりに、自分は服を着るまもなく赤ちゃんが風邪をひかないよう体をふいて服を着せるのですから、冬場など地獄です。昨今は母親も正職員として仕事をこなしながら子育てをしているので、父親の協力無くしては負荷が高くなりすぎてしまいます。それを思えば、その日中に終えなければいけない業務がなければ、子供のお風呂を優先して仕事を切り上げてもいいのではないでしょうか。

 性別役割意識は男性だけではなく女性の中にも根強くあります。奥ゆかしさや控えめを重んじるがゆえに、積極的に前に出ることや強い言葉を発することをためらう女性もまだまだ多いように感じます。「世界経済フォーラム」が公表したジェンダーギャップ指数(2023年)では、日本は146か国中125位です。特に経済や政治の分野では、他の先進国に大きく差をつけられています。

 制度がいくら整っても、私たちの中にある意識が変わらなければ職場や社会は変化しません。「男のくせに」とか「女のくせに」など、自分の中にある性別役割意識に、今一度目を向けてみてはいかがでしょうか。

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◇ ストレスチェック 23項目 57項目 80項目 ◇
    メンタルヘルス対策・両立支援促進員 西村 和記

 従業員数が50名以上の企業様の場合、年に1回のストレスチェックは恒例行事になっているかと思います。従業員数が50名未満の企業様にも、私の感覚ではコロナ以前頃より健康経営を目指される企業様が目立ち始め、同時にストレスチェックの導入支援の要請も増えました。

 ストレスチェックにより自身のストレスを意識することができれば、気づかないままにストレスをため込み、潰れてしまうことが避けられる可能性が高まります。セルフケアへの関心が高まりますと、ストレス耐性が高まります。職場環境改善に活用すれば、従業員のストレス反応において有意な改善がみられるとされます。経営層にとっては、個人ごとの結果を知ることは仕組み上できませんが、集団ごとの結果は知ることができ、従業員の状況や会社の課題を客観的な指標を用いて知ることができます。

 ストレスチェックは57項目版がよく使われていますが、簡易に診断するために23項目版を年に1回の法定チェックとしてではなく残業が増えたときや繁忙期に使っておられる企業様もあります。同様に無記名で簡易に実施し、集団分析資料としてのご利用もあります。

 ストレスチェック80項目版では「職場の心理社会的な要因」「部署や事業場単位における仕事の資源」「労働者の仕事へのポジティブな関わり」といった評価ができます。さらにその結果を利用し、職場活性化に利用可能です。参加型討議が非常に有効ですが、職場の強みを共有し「伸ばしたい強み」を決定し、「職場のありたい姿」を職場で作り上げていくきっかけにすることもできます。例年57項目版ばかりなので更に一工夫されたいといったご要望にも参考になるかと思います。また57項目に追加される23項目だけを行うといった使い方も可能です。ご興味に思われましたら下記のページをご参照下さい。

職場環境へのポジティブアプローチ
https://hp3.jp/wp-content/uploads/2019/06/02.1.pdf

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◇ 産業保健スタッフ研修会のご案内 ◇

【Web(Zoom)開催】
 (1)職場を辞めたい、消えてしまいたいという話にどう対応するか
 (2)働く人と職場における勤務間インターバル制度の価値
 日時:令和7年2月21日(金) 14:00~15:15
 講師:(1)合同会社Work代表社員 医師 伊佐 将人 氏
    (2)ランゲート株式会社 社会保険労務士

詳細・お申込 https://www.kyotos.johas.go.jp/training#training02
       ※日医認定産業医の単位は付与されません。

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◇メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援
   詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

 当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に取り組む事業場の方からの相談に応じています。
  → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
  ・京都市立病院       毎月第1金曜日(11:00~12:00)
  ・京都第二赤十字病院    随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都桂病院        随時
  ・京都医療センター     随時
  ・洛和会音羽病院      随時
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・京都山城総合医療センター 随時
  ・京都岡本記念病院     随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時

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◇「’24 治療と仕事の両立支援シンポジウム」アーカイブ配信のご案内◇

●シンポジウム 
「治療と仕事の両立支援とは?動き始めるのは会社自身、そして、労働者自身。」

●オンラインセミナー 
1回目:「治療と仕事の両立支援とは?各業種の中小企業の取組から学ぶ」
2回目:「治療と仕事の両立支援とは?労働者の経験・エピソードから学ぶ
    両立支援の進め方」 

  詳細 → https://chiryoutoshigoto.mhlw.go.jp/symposium/

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◇ 令和6年度 両立支援コーディネーター基礎研修のご案内 ◇

今年度の日程が公表されています(募集は終了しました)
https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx

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◇ 両立支援コーディネーター基礎研修を受講された皆様へ ◇

  メールアドレス、ご所属先など登録情報の変更がございましたら
  以下のアドレス宛てにご連絡ください。

       労働者健康安全機構勤労者医療課
       両立支援コーディネーター養成研修事務局
       E-mail: co-ryoritu@m.johas.go.jp

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆研修・セミナーのご案内◆
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◆図書・教材のご案内◆
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◆産業保健新着情報◆
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◆メールマガジン(バックナンバー)◆
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発 行 人 :松井 道宣  編 集 人 :小見 伸雄
編集協力 :産業保健相談員 メンタルヘルス対策・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター  https://www.kyotos.johas.go.jp