バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン2月(223)号 2020/2/3

         発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
         ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp

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◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇
1)「地域・職域連携推進ガイドライン」の改訂について
2)「粉じんばく露防止対策講習会」のご案内
3)京都労働局 改正女性活躍推進法等セミナーのご案内
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◇ 働き方改革「同一労働・同一賃金」に思う ◇
    産業保健相談員(労働衛生関係法令担当)  篠原 耕一

 働き方改革が求められる中、法改正に伴って労働条件の見直しについての相談を受ける機会や講師として話す機会が増えてきた。その中で、いわゆる「同一労働・同一賃金」に向けた労働条件の見直しは、無期雇用・フルタイムの通常労働者と、有期雇用・短時間雇用の労働者との間の不合理な待遇差をあらためようとするものであるが、労働安全衛生法令に基づく健康診断やストレスチェックも、法令上は「常時使用する労働者」を対象とするが、行政解釈により、通常労働者の1週間の所定労働時間数の4分の3に満たない短時間労働者は対象から外れるという運用がなされている。「同一労働・同一賃金」同様、働き方改革実行計画にも明記された「病気の治療と仕事の両立」実現のためにも、病の早期発見・治療につながる健康診断の対象についても、この機会に各社で検討されて良いのではないかと考える。

 小規模のとある会社では、最も日数が少ない週2日勤務のパート社員さんも含め、全員に健康診断が実施されていた。その経緯を尋ねると、健康を過信していた社長自らが大病を患い、それを機にパート社員さんを含めた全ての社員を健康診断の対象としたところ、これまで健診対象でなかったパート社員の方の病を早期発見することができ、数日の入院と3か月の通院で良くなられたとのことであった。まさに「仕事と治療の両立」の好事例である。

 逆に、病の発見が遅れ、治療が長期化してしまうと、企業規模の大小に関わらず「仕事と治療の両立」の達成が困難になっていくと考えられ、法令による運用はともかく、自社の健診対象を見直す良い機会ではなかろうか。  加えて、こうした「法令以上の運用」をされる場合は、経営者が代替わりした後も、自社の運用が継続されること、言うなれば「健康文化」として全員健診が受け継がれていく必要がある。そのためには、なぜ我が社の健診は全社員を対象にするのか、その経緯までを代々の経営者と担当者は、それぞれ後継者と後任者に受け継いでいく必要がある。  会社にある安全衛生のルールにしても、それが決められた何らかの経緯があるはずである。この経緯まで受け継がれてこそ、ルールは守られ、実践される。

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◇ 気になる記事 ◇
    メンタルヘルス対策促進員  小澤 裕美子

 私は紙媒体の新聞を購読しています。通勤の電車や移動中に新聞を広げて読んでいますが、最近はこのような「新聞を広げる人」はあまり見かけなくなりました。紙媒体でなくても読めますものね・・・。「広げる人」を見かけると嬉しくなり、「私も広げますので、これからも広げてくださいね」、と心の中で願ったりしています。

 ところで、昨年頃から新聞の記事の中で「気になる記事」をA4サイズの紙に貼り付けています。ジャンルは問わず直感で自分が「気になる」と思った記事を集めています。

 貼り付けた記事を読み返すと、たとえばアスリートのインタビュー記事や選手自身が執筆したコラムで「こうなりたい」という明確な目標だけでなく、怪我等で不調なときの日常の過ごし方や気持ちのもち方などが書かれている記事に目が留まっています。

 一般の方々の投稿も貼り付けています。投稿は自分の意見や考えを書かれたものより、日常生活の様子や投稿者の心の動きが書かれているものが目に留まります。

 一般の方の投稿については年齢が記載されていることが多く、70歳代、80歳代の投稿も少なくありません。90歳代の投稿もあります。80歳代後半の方で、子や孫のためにお正月のお節料理を作って楽しく過ごしたという投稿を読んだことがあり、ご自身でおせち料理を作るということ、そして出来事を文章にして投稿されるというエネルギー、頭も身体もしっかりされているのだなぁと勝手に推測しています。

 記事を貼り付けているときは、若干面倒ですが、気になる記事を集めて切り抜き、糊で貼る作業は無心になります。また「気になる記事」は、自分にとっては「もう一度読みたい記事」なので、気持ちは上がります。好きなものに囲まれているような気持ちになり、すっきりするので、気分転換(セルフケア?)にもなっていると思います。

 紙に埋もれたアナログな毎日を過ごしているなぁと改めて思いますが、もう少し続けていこうと思っています。

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇
  メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

 当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
  ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
  ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
  ・宇治徳洲会病院      随時
  ・市立福知山市民病院    随時
  ・京都市立病院       随時
  ・京都医療センター     随時
  ・京都第一赤十字病院    随時
  ・京都岡本記念病院     随時 (2019.10より)
  ・京都桂病院        随時 (2019.11より)
  ・京都第二赤十字病院    随時 (2019.11より)
  ・京都府立医科大学附属        
     北部医療センター   随時 (2020.2より)

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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆

  https://www.kyotos.johas.go.jp/training

  ※R2.2~3月開催研修会を掲載しております。奮ってご参加下さい。

  ※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は「生涯研修」のみとなります。

   「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧ください。→http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html

◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆

     https://www.kyotos.johas.go.jp/about

◆相談のご案内◆

     https://www.kyotos.johas.go.jp/consultation

◆図書・教材のご案内◆

     https://www.kyotos.johas.go.jp/material

◆産業保健新着情報◆

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◆メンタルヘルス対策支援サービスのご案内◆

     https://www.kyotos.johas.go.jp/mental

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発 行 人 : 松井 道宣
編 集 人 : 古澤 稔正 
編集協力 :産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp