バックナンバー
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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 227号 2020/6/1
発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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京都府においては、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言が5月21日に解除されましたので、6月18日(木)開催分より研修会を再開いたします。申込受付は下記の通りです。
6月開催研修会 キャンセル待ち受付中
7月開催研修会 6月1日(月)受付開始
8月開催研修会 7月1日(水)受付開始
9月開催研修会 8月3日(月)受付開始
なお感染状況等により、受付開始日の変更、研修の中止・延期をさせて
いただくことがございます。
何卒ご理解、ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。
◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇
1)企業向け新型コロナウイルスに関するQ&A
2)労働者向け新型コロナウイルスに関するQ&A
3)「日本産業衛生学会 職域のための新型コロナウイルス感染症対策ガイド
更新等
4) 厚生労働省 妊娠中の女性労働者の新型コロナウイルス感染症に関する
母性健康管理措置について
5)職場におけるハラスメント防止対策の強化について
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイント
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_coronanettyuu.html
◇ コロナ禍での産業メンタルヘルス対策 ◇
産業保健相談員(メンタルヘルス・医学) 杉本 二郎
新型コロナウィルス感染が世界的な規模で拡大しています。地球規模の自然災害に全人類が向き合わざるを得ない現実です。
政治経済分野はもとより、産業保健分野においても現在まで積み重ねてきた経済恐慌・災害時等の対策に加えて、長引くであろうコロナ渦中での対応、「コロナ後の世界」での対策が求められています。
こういった歴史の大きな変化の中で産業メンタルヘルス分野に求められるものも決して小さくありません。
失業率と自殺率の相関については過去に経験していますが、今回は予測できない程それぞれの数値が増加するものと思われます。事態が刻々と変化する中でのスピーディな対応が求められ、優先順位も常に念頭においておかねばなりません。
どこから手をつければいいのか判断できない状況に陥ることが予測されますが、それでも自殺対策で有効であったとされるセーフティーネット(ライフリンク)等を活用できればと思います。相談窓口を増やす、各種専門職間のネットワークづくり、情報の共有、行政や民間組織との協力や社会資源の活用、等々は今すぐにでも実行に移せるものです。メンタル不調者の背後にある問題を丁寧に聞き出して、それぞれの関係機関と連携しながら最善の方法を探っていく、といったきめ細かな作業が必要となります。
治療が優先される方がおられる一方で、経済的な支援や環境改善が急がれる事例が圧倒的に多くみられるものと思います。疾病性よりも事例性が大きく影響します。これにはラインケアの考え方が少し応用できるかもしれません。
コロナ禍で社会は今までとは全く違った様相を呈しています。「社会的距離」(ソーシャルディスタンス)やマスク、テレワークなどが当たり前となりました。緊急事態宣言が解除されても「社会的距離」は変わらない、変われば第二波が襲ってきます。
ハグや握手などのスキンシップをはじめ「コミュニケーション」に想像を超える変化が起こるのでしょうか?コロナ後の最大の課題かもしれません。
目には見えませんが対象が明確なコロナウィルスは「恐怖」という感情を起こさせ、コロナ渦中で世の中がどうなっていくのか見通しの立たない時の感情を「不安」と言います。
恐怖や不安が強まるとストレスが制御できなくなり、メディアが報じている諸々の心身の不調が生じます。また、不安・恐怖が差別・偏見や敵意・暴力を増幅させることも非常時にはよく見られます。
厚労省「こころの耳」にアクセスしてください。コンテンツを開いて「新型コロナウィルス感染症対策(こころのケア)」を閲覧する事をお勧めします。あなたとあなたのご家族が抱えている悩みを解決する糸口がきっと見つかると思います。
人に対する思いやりの気持ちを忘れないように、そして何よりもあなた自身が感染しないように、コロナ時代をしっかり生き抜いてください。
☆こころの耳 コロナウイルス感染症対策(こころのケア)
◇ 『特別定額給付金』オンライン申請でやってみました ◇
メンタルヘルス対策促進員 粂 ゆかり
新型コロナウィルス禍の緊急経済対策として一律10万円を配る『特別定額給付金』の申請を、5月1日(オンライン申請が解禁日)にトライしてみました。
まさに『特別定額給付金はオンラインでできます』と総務省HPに掲載されてすぐでしたので、マイナポータルサイトにはストレスなく入れました。
そのまま画面の自動入力情報と『受給する』のチェックを確認し、銀行口座情報を手入力して送信ボタンを押しました。
『オンライン申請完了!』の表示画面を確認し、自動返信メールも受領して、「これで良し!」と思った瞬間にある疑問が。
「私は世帯主じゃない・・・。」
申請誤りに気付き取り下げをしようと思いましたが、取り下げ項目が見当たらずそのままほったらかしの状態にしていました。
3週間ほど経ったつい先日のこと、市の給付金担当者から、「オンライン申請は世帯主がまとめて行って下さい。」と電話連絡が入り平謝りしていたところ、「今からでしたら申請書がそろそろ届くはずですので郵送の方が早いですよ。」とアドバイスしていただきました。「はい、わかりました!有難うございます!」と元気よく電話を切ったのですが、それには理由があります。実はその前日に、『特別定額給付金申請書』と『国配布の布マスク』が自宅に届いていました。
各自治体の窓口担当者の丁寧な対応には本当に頭が下がります。一方で『国配布の布マスク』は住所地にポストイン配布のため、実は弊所事務所にも投函されており、私はマスクを二重取りしています。返却すべきか受け取っておくべきか悩み、時間を無駄にしてしまいました。
今か今かと待ち望んでいたものと、すっかり忘れていたものが一緒に届けられる現状に複雑な思いを抱いているのは私だけでしょうか・・・。
京都府、大阪府、兵庫県は5月21日に国の緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだ予断を許さない状況です。皆さま、くれぐれもご自愛下さいますように!
◇ 相談窓口(面談)をご利用の皆さまへ◇
現在、新型コロナウィルスを含む感染症対策を実施しています。
相談窓口(面談)では、発熱やせきなどの症状のある方及び感染者との
接触があった方は、感染を予防するため、来所による相談は控えていただき
ますようお願いします。また感染症対策の基本である「手洗い・アルコール
消毒」や「マスクの着用(マスク持参)を含む咳エチケット」にご協力を
お願いします。
◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇
当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu
*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
・京都大学医学部附属病院 6月は随時に変更しております。
・京都府立医科大学附属病院 6月は随時に変更しております。
・宇治徳洲会病院 随時
・市立福知山市民病院 随時
・京都市立病院 随時
・京都医療センター 随時
・京都第一赤十字病院 随時
・京都岡本記念病院 随時
・京都桂病院 随時
・京都第二赤十字病院 随時
・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時
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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training
※当センターが実施する「産業医研修会」が付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会を
ご覧ください。
→http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html
◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆図書・教材のご案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/material
◆産業保健新着情報◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/archives/news
◆メンタルヘルス対策支援サービスのご案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine/back-number
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メールマガジン配信のお申込み、お断り、お問い合せ、ご質問等は
京都産業保健総合支援センターまで
○MAIL:info@kyotos.johas.go.jp
○TEL :075-212-2600 FAX : 075-212-2700
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発 行 人 :松井 道宣 編 集 人 :古澤 稔正
編集協力 :産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp