バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 232号 2020/11/2

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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      当センター主催 産業保健研修会について

     11月開催研修会  申込受付中
     12月開催研修会   11月16日(月)受付開始(予定)
     お申込 → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training

 感染状況等により、受付開始日の変更、研修の中止をさせていただく
ことがございます。研修の中止につきましては電話連絡はいたしません。
来場前に当センターのHPをご確認ください。何卒ご理解、ご了承のほど
お願い申し上げます。

※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、日本医師会の研修会情報をご覧ください。
 → http://jmaqc.jp/sang/designated_training/index.php?start=50

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1)第79回(令和2年度)全国産業安全衛生大会 研究発表集HP無料公開

2)厚生労働省 企業向け 新型コロナウイルスに関するQ&A【更新】

3) 厚生労働省 労働者向け 新型コロナウイルスに関するQ&A【更新】

4) 厚生労働省 マンガでわかる働く人の安全と健康(11言語対応)

5) 厚生労働省 治療と仕事の両立支援シンポジウムのご案内

6) 日本産業保健法学会「新型コロナ労務Q&A」

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◇ Withコロナ の勤務 ◇
    産業保健相談員(医学)  酒井 泰彦

 新型コロナウイルスの感染拡大のため、多くの職場に様々な影響が出ています。仕事が減って自宅待機になった人もおられますが、逆に極端な過重労働になった人もおられます。私が相談を受けた事業所では、コロナ関連の新規事業を既存の部署に担当させた結果、土日祝日も出勤で、4~7月の総残業時間が400時間超という職員が続出してしまいました。当該部署へのパート職員の追加投入が許可されたものの、素人をどれだけ入れても焼け石に水。正職員は、感染対策は勿論、仕事の山と闘いながらパートの採用業務や教育指導までしなければならず、それなのに一部の上層部からは「要領が悪い」と陰口をたたかれ、燃え尽きそうになっていました。幸い、現場に意志の強いリーダーがおられたため、メンタル不調をきたす人は出ていませんが、業務を理解している職員を他部署から応援に出すなど、組織を挙げてのバックアップが望まれる事例でした。

 その一方、自宅でリモートワークとなり、通勤地獄を回避できて楽ちんと思っておられる人も多いことでしょう。「彼がリモートワークで後輩を指導している姿が新鮮だった」と、結婚に発展した女優のニュースも飛び込んできました。私なんかも学会がWeb開催となり、居ながらにして(しかも普段着のまま)世界各地からの研究発表をリアルタイムで聞くことができ、しみじみ「エラい時代になったなぁ」と思いました。しかし同時にふと思ったのは、自宅でのリモートワークは、仕事のonとoffがハッキリせず就業時間が際限なく延びるのではないか、私用で中断されるため仕事の効率が落ちるのではないかということでした。

 そんな折、マイクロソフト社が面白い調査研究を発表しているのを見つけました。それによると、リモートワーカーは、仕事と生活の境界が不明確になることや、同僚との繋がりが欠如することがストレスになっているということで、その影響か、以前より多くの会議(Web)を行い、電話やチャットを夜遅くまで行っているとか。また、通勤は仕事と生活との境界の維持に貢献していて、通勤が無いことはむしろ生産性を低下させるらしく、リモートワーカーは何らかのデジタルアシスタントを用いて始業と終業の区切りをつけるのが良いと提案していました。

 件の調査によると、職場での仕事にしろ、リモートワークにしろ、今回のパンデミックの影響で仕事における燃え尽き感が増したという人は多く、その割合は米国では31%、わが国では23%。仕事関連のストレスを軽減するには ”瞑想” が有効だそうで、実際、瞑想アプリを適宜使用することで14~57%の改善がみられたとか。いかにもマイクロソフトですね。デジタルデバイスの力を借りるかどうかはともかくとして、昨今のストレスフルな状況を乗り切るのには参考になりそうです。

https://news.microsoft.com/ja-jp/2020/09/24/200924-pulse-employees-wellbeing-six-months-pandemic/

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◇ 自律神経の大切さを感じる  ◇
    メンタルヘルス対策促進員  和田 昌子

 コロナ渦でメンタル不調者が増えているという記事も増えています。テレビでコロナのニュースを見て、不安になったり、落ち込んだりしていると、それ自体がストレスと感じます。このストレスと一番関係があるのが自律神経で、ストレスがかかると、私たちの体はストレスに立ち向かおうと脳の中の視床下部や下垂体というところに指令を送ります。ストレスに対抗するための武器としてアドレナリンや糖質コルチコイドが出てきます。

アドレナリンが出ると、自律神経の交感神経という体を興奮させる神経が高くなります。交感神経は体を活動的にし、緊張状態にあるときに働いています。それとは逆にゆっくり休むモードへシフト変更の助けをしているのが副交感神経です。この2つの神経がバランスよく働いている状態が調子のいい状態です。今回のコロナ渦で、生活スタイルや時間の使い方が変わり、自粛生活の中で心や体のバランスを崩す方も多いのではないでしょうか?

 職業はカウンセラーという私も、今年の心身の絶不調は、耐えかねるものがあります。私の場合は、コロナの不安というより、個人的な生活の変化や親の死によるものですが、約半年、眠気、関節の痛み、肥満、目の疲れ。ここは、たまには、自分自身のお手入れをと、ご褒美エステにいくと、体に老廃物が溜まりに溜まり、パンパンですよ、ほらっここ、ここもっ、と言われ、歯医者に行けば、奥歯をかみしめる癖あります?緊張して歯をくいしばるとかありません?と言われ。そうこう言われているうちに、最近やっと、自分の体の緊張が自覚できるようになり、無意識にグーと手に力が入ったりするのを意識できるようになりました。カウンセラーとして今更ながら、残念な自分の発見です。リラックスを意識的にしていくことも、これからの私の日常にしたいと、心身のお手入れも大切だと思い知らされた今年です。後で振り返り、今年の私を分岐点に心身共に豊かな人生にしたいものです。

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  11月も随時に変更しております。
 ・京都府立医科大学附属病院 11月も随時に変更しております。
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◇ 令和2年度治療と仕事の両立支援シンポジウム

   『治療と仕事の両立に向けた職場づくり』のご案内 ◇

  ・基調講演  10月12日より配信中

  ・大企業向けシンポジウム  11月5日(木) 15:00~16:30
     『治療と仕事の両立支援のための環境整備とその活用』

※いずれもオンライン配信、参加無料。
 お申込はポータルサイト「治療と仕事の両立支援ナビ」

  → https://chiryoutoshigoto.mhlw.go.jp/

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆図書・教材のご案内◆
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :古澤 稔正
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp