バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 233号 2020/12/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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      当センター主催 産業保健研修会について

     12月開催研修会  申込受付中
      1月開催研修会   12月16日(水)受付開始(予定)
     お申込 → https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training

 感染状況等により、受付開始日の変更、研修の中止をさせていただく
ことがございます。研修の中止につきましては電話連絡はいたしません。
来場前に当センターのHPをご確認ください。何卒ご理解、ご了承のほど
お願い申し上げます。

※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、日本医師会の研修会情報をご覧ください。
 → http://jmaqc.jp/sang/designated_training/index.php?start=50

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1)「かかりつけ医・産業医等うつ病対応力向上研修会」のご案内

2)厚生労働省 企業向け 新型コロナウイルスに関するQ&A【更新】

3) 厚生労働省 労働者向け 新型コロナウイルスに関するQ&A【更新】

4)京都労働局「同一賃金・ハラスメント対策セミナー」のご案内

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◇ コロナ共存に生きる働き方改革 ◇
    産業保健相談員(メンタルヘルス・医学)  須賀 英道

このコロナ事情の中で産業界において多くの変化が見られている。テレワークの拡大である。職場でなされていた業務が自宅で可能であるという評価が生まれたことである。内閣によるデジタル化推進の動きによって押印業務の廃止が進めば、一層テレワーク業種は増えていくであろう。これまでの社内会議もオンライン化したことは大きな前進である。しかし、コロナ警戒への低下とともに、仕事が再び職場での対面に戻っているという話も聞く。自宅での業務は特殊体制下であって、本来の仕事は社内で行うものであるという日本のかつての慣習があるためともいわれるが、基本は個人の就労意識であろう。職場にいないと仕事をした気になれないという意識付けが、就労者と会社側と双方にある限り、自宅でのテレワークは成り立たない。自宅での生活リズムの中で朝食後の午前と昼食後の午後の枠内に会社業務の短期課題設定ができ、夕食前には今日の課題は達成されたという自己評価がなされれば、どこにいても仕事をしたという意識付けはできる。こうした1日枠の短期課題設定ができると、これまでの通勤時間がフリーとなり、家族との憩いや趣味などの自分の楽しみの時間に当てることができる。これまでうつ状態となった就労者の大半が、自分の時間に対する%エフォートの8割以上が仕事であったという。自分が生きている現在、力を注いでいる分野の8割が仕事で、そこで何らかのつまずきがあると自己評価が否定的となりうつ状態に陥る。しかし、1日の時間のゆとりができることで仕事に対する%エフォートは下がり、家族との憩いや、自分の楽しみ、友人との繋がりなどに有効に時間を用いることで、仕事でのつまずきに対する全体的な評価は相対的に下がり、うつ状態とはならない。こうした自分の時間に対するゆとりの視点が、テレワークによって可能となるのである。そこには当然、自宅での自分の居場所も必要で、仕事時間と憩い時間での過ごす場所を変えるなどメリハリのある生活スタイルが望まれる。今後、コロナとの共存の中でますますこうした働き方改革は進むと思われる。

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◇ 一人で抱え込まないために  ◇
    メンタルヘルス対策促進員  市 綾美

2020年も終わろうとしています。今年はコロナウィルスという予想もしなかった厄災に見舞われた年でした。コロナ禍で生活のリズムやパターンが変化し、外食やレジャーを楽しむこともままならず、仕事や家庭生活にも大いに影響が出た、そんな年だったと思います。

そんななか、精神的に不安定になる人が増えています。そのせいでしょう、こんなフレーズを目にし、耳にすることが増えました。「悩みを一人で抱え込まないでください」

「一人で抱え込まない」とはどうしたらいいのでしょうか。まずは「誰かに話をする」ことです。たとえ解決しなくても、他人に話すことでスッキリしたという経験は、誰でも持っているのではないでしょうか。また、相手から言われたことで何か気づきが生まれたことはありませんか?

話すのが苦手な人にお勧めなのは「紙に書いてみる」ことです。できるだけ他の人が読んでわかるように書いてみるのがコツです(実際には見せなくて構いません)。頭の中で考えていた時は筋道が通っているように感じていても、書いたものを読み返すと、案外考えが飛躍していたり偏っていたりすることに気づくことがあります。それに気づくと、すこし冷静になり、客観的に物事を見つめ直すきっかけになります。

もうひとつ、意外に効果があるのは「本を読んでみる」ことです。書店に行って、たくさん並んだ本の中から、興味をひかれた一冊を選んでみましょう。誰かが書いた言葉が自分の思いと重なってそれまで言葉にならなかった自分のモヤモヤした思いが明確になったり、新たな視点に気づかされたりと、案外心が軽くなるものです。

一番良くないのは、自分の頭の中だけでぐるぐると考え続けることです。そんな時は広い視野を持てず、物事を俯瞰で見ることもできなくなっています。そうするとどんどん悪い方向に考えて追い込まれてしまうことがあり、それは時として危険です。

自分の考えを一度頭の外に出してみる、あるいは別の考えを頭に入れてみてください。このアウトプット・インプットができることが、「一人で抱え込まない」ことの大前提なのです。

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  12月も随時に変更しております。
 ・京都府立医科大学附属病院 12月も随時に変更しております。
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆図書・教材のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/material
◆産業保健新着情報◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/archives/news
◆メールマガジン(バックナンバー)◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine/back-number
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :古澤 稔正
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp