バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 242号 2021/9/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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        当センター主催 産業医研修会ついて

        9月研修会  開催中止
        10月研修会  開催・受付開始日 未定
    
    *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
       → http://jmaqc.jp/sang/index.php

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    産業保健スタッフ研修会(Web開催)のご案内

   「イキイキ働ける職場作り」

    日時:令和3年9月28日(火) 14:00~16:00

    定員:12名(申込み順)

    講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 加藤 ゆみ

    ※産業医の単位はおとりいただけません。

詳細:お申込みは https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training#training02

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1) 「令和3年豪雨災害被災者のための心と健康の相談ダイヤル」設置
2)「職場の健康診断実施強化月間」の実施について
3) 令和3年度「『見える』安全活動コンクール」の実施について

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◇ 個人サンプリング法による作業環境測定について  ◇
     産業保健相談員(労働衛生工学) 髙田 志郎

 労働安全衛生法では、第65条において、事業者に対して有害な業務を行う作業場において、定期的に作業環境測定の実施およびその結果に基づく評価の実施を義務付けています。しかし、今年の4月1日から、従来の測定方法に加えて「個人サンプリング法」と呼ばれる測定方法が加えられました。これは、たいへん重要な関係法令等の改正なので、当センターにおいても一昨年から説明のための研修会を計画しましたが、コロナ禍の中で実施することができませんでした。現在も計画中ですが、取りあえず、当メルマガで概略について紹介したいと思います。

 従来の作業環境測定は、「場の測定」と言われていますように、対象となる作業場に測定点を設定して、各点における気中濃度を測定することにより、職場環境の評価をしていました。今度、追加された個人サンプリング法は、その作業場で従事する複数の作業者に「個人サンプラー」を装着して長時間の移動測定をすることにより職場環境を評価することが認められるようになりました。また、測定の対象となる物質は、特定化学物質のうち有害性が高く管理濃度の値が低いものおよび鉛そして有機溶剤等とされています。

 また、従来法または個人サンプリング法による作業環境測定の実施については、作業の内容等により、事業者がどちらかを選ぶことができます。その際には、産業医の先生、社内の衛生委員会・衛生管理者等とも相談の上決めていただくことをお勧めします。ただ、個人サンプリング法による作業環境測定を行うときは、個人サンプリング法について登録を受けた作業環境測定士に実施させる必要があります。作業環境測定を外部に委託している場合は、同じく個人サンプリング法について登録を受けた作業環境測定機関に委託することとされています。すでに、多くの測定機関および測定士がこの登録を受けていますので、あらかじめご相談ください。

 これらについては、改正の経緯等についても十分理解していただく必要がありますので、今のところ開催未定ではありますが、ぜひ、研修会にお越しいただいて、どちらの測定方法が自社にとってのメリットになるかご検討ください。また、研修会の前でも、当センターに質問等をお寄せいただければ、お応えさせていただきます。

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◇ オリンピックを終えて ◇
    メンタルヘルス対策促進員  武田 理栄子

 皆様オリンピックを楽しまれたでしょうか。コロナで1年の延期を余儀なくされ、開催直前まで波乱含みで、メディアは開催中止の声を多く報道していたように思いましたが、始まってみるとアナウンサーもコメンテーターも絶叫したり落胆したりと一喜一憂の応援で大いに盛り上がりを見せました。自粛の続いたこの1年は良いニュースが少なく、オリンピックは久しぶりの興奮と感動を覚えたイベントでした。勝者のインタビューでは多くの選手が周りの支えに感謝する言葉を発し、メダルに届かなかった選手が、涙でインタビューに答える様にはまるで見守り続けた家族のような気持ちで、ねぎらいの言葉をかけたい思いにかられました。屈強なメンタルがなければメダルを勝ち取ることは難しいことがテレビのこちら側にも伝わってきます。

 中でもメンタルの強さを見せつけたのは卓球の男女ペアの激闘です。負けが続く崖っぷちの局面でメンタルの強さが発揮された印象深いシーンでした。崖っぷちのメンタルの強さとは「冷静さ」と「あきらめない心持ち」ということでしょうか。柔道の大野選手が試合後のインタビューで、対戦時の心境を「怖かった」と率直な言葉で語り、厳しい鍛錬の道のりや柔道に対する自身への自問自答のコメントが心に刺さりました。

 アスリートたちのメンタルは強さと繊細さとが混在し、コーチや監督は近くで細やかにサポートし家族は応援し続けます。私たちのメンタルも身近な誰かに支えられて健康にポジティブに保つことができています。職場でも支えたり支えられたりの関係性が広がるとメンタルにも有効です。

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◇ 令和3年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内 ◇

 オンライン形式(動画配信研修+WEBライブ講習)での開催です。

応募者多数の場合は厳正なる抽選のもと、受講決定とさせていただきます。

https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/1968/Default.aspx

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
 ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◇ 日本産業保健法学会 第1回学術大会のご案内 ◇

■テ ー マ:法知識を踏まえた問題解決を考える
■日  時:2021年9月23日(祝・木)~24日(金)
■会  場:第1回は完全オンライン対応となります。
      *オンライン開催:2021年9月23日(木・祝)~9月24日(金)
      *現地開催:2021年9月24日(金)
       一橋大学一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋2-1-2)
      ※医師会認定産業医更新研修単位取得希望者のみ来場可能
      *オンデマンド配信:2021年10月1日正午~10月31日正午(予定)
■目玉企画:①模擬裁判
      ②神奈川SR経営労務センター事件の教訓
      ③新型コロナウイルス感染症の労務問題と法
      ④産業医制度の今とこれから
      ⑤テレワークの健康管理政策と法
■大 会 長:三柴丈典(近畿大学法学部教授)
■後  援:厚生労働省、労働者健康安全機構、日本医師会ほか
■参 加 費:第二次参加登録(9/1~10/30) 会員9,000円 非会員12,000円 学生3,000円
■お申込み:ホームページ https://jaohl2021.info/sanka/
■問合せ先:日本産業保健法学会事務局 E-Mail:info@jaohl.jp
      ホームページ:https://jaohl2021.info

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
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◆研修・セミナーのご案内◆
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◆図書・教材のご案内◆
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◆産業保健新着情報◆
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◆メールマガジン(バックナンバー)◆
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :清水 和義
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp