バックナンバー

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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 245号 2021/12/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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      当センター主催 産業医研修会ついて

       12月開催研修会  申込受付中
       1月開催研修会  未定

〇座席数の関係上、産業医以外の方の参加はお断りさせていただきます。
 また、単位の更新期限が近い方を優先してご案内する場合がござい
 ます。

〇キャンセル待ちについて、一定数以上となりましたらお断りさせて
 いただきます。

〇欠席される場合は必ず事前にご連絡をお願いします。無断で欠席された
 場合、次回の参加申込をお断りさせていただくことがございます。

〇研修会が中止となった場合、電話でのご連絡は行いません。ホームペー
 ジへの掲載、メールまたはFAXによるご連絡のみとさせていただき
 ますのでご了承願います。

〇京都府在住、または在勤以外の方の参加はご遠慮願います。

 ご迷惑をお掛けいたしますが、何卒ご理解、ご了承のほどよろしく
お願い申し上げます。

 *日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
  → https://www.sangyo-doctors.gr.jp/information/10.html

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      産業保健スタッフ研修会のご案内

■TA心理学(交流分析)3回シリーズ
 ②コミュニケーション理論
  日時:令和3年12月7日(火) 14:00~16:00
 ③脚本理論
  日時:令和4年1月25日(火) 14:00~16:00
  講師:(株)ホリスティックコミュニケーション 豊田 直子 氏
  ※集合研修ですが、感染状況によりWeb研修(Zoom)に変更になる
   ことがございます。 

■金属アーク溶接等作業の法規制で必要とされる措置等について
 ※Web研修:Zoom使用
  日時:令和4年1月24日(月) 14:00~15:30
  講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 岡本 浩

 お申込み: https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training#training02
        ※日医認定産業医の単位は付与されません。

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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇

1) 第14回じん肺診断技術研修のご案内
2) 職場における腰痛予防サイトのご案内
3) 職場における化学物質管理に関する講習会開催のご案内
4) 令和3年度かかりつけ医・産業医うつ病対応力向上研修会のご案内
5)厚生労働省 企業向け新型コロナウイルスに関するQ&A【更新】
6)厚生労働省 労働者向け新型コロナウイルスに関するQ&A【更新】

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◇ 溶接ヒュームの間近に迫った猶予期間と懸念される有害性 ◇
     産業保健相談員(労働衛生工学) 岡本 浩

 「溶接ヒューム」に時間的猶予がない状態が迫ってきました。溶接ヒュームは特定化学物質(以下「特化物」と略します)第2類に取り込まれその義務として特化物作業主任者の選任が令和4年4月から必要になり、継続する屋内作業場における溶接ヒュームのばく露濃度測定にあっては今年度中に行うことが求められています。しかし、コロナ禍もあって特化物作業主任者講習開催の中止、作業環境測定機関におけるばく露濃度測定の延期等、それぞれの関係者において思うように進捗していないのが現状です。さらに令和5年4月からは呼吸用保護具のフィットテストの実施が迫っており、準備の一環としてマスクフィットテスト実施者養成研修が中央労働災害防止協会で開催進行中です。私も12月に受講予定ですが、対象事業場の全作業者に対して、毎年1回マスクの密着度の良否を判定することが義務付けられています。確認を受けた者の氏名等についてその記録を3年間保存しなければなりません。私の知るところでは、ここまで自主を超えた、ある意味強制的に厳しく管理された物質は石綿等8種類の使用禁止物質の他に経験した覚えはありません。

 ところで「溶接ヒューム」は特化物管理第2類物質であり、他の第2類物質同様に特化則の規制を受けることになります。一方、その溶接ヒュームの有害性に目を向けますと、今回の改正において、「なぜ特別管理物質に該当しなかったのか」ということが気にかかります。考えてみればアーク溶接作業についてじん肺健診はあったものの作業環境測定は鉱物ではないこともあり、粉じん測定としての義務対象物質ではありませんでした。国際がん研究機関(IARC)では「溶接ヒュームが人に対して肺がんのリスクがある」、日本産業衛生学会においても本年5月に溶接ヒュームとして「発がん分類第1群」を提案したように、溶接ヒュームのがんに対するリスクが高いことは国際的に認知されています。肺がんだけでなく、腎臓がんや溶接に伴う紫外放射に伴う眼内黒色腫(眼内組織の悪性腫瘍)の発症リスクも高いとされています。今後において溶接ヒューム中のマンガンによる健康影響のみでは解消されない多様性のある有害物質であるといえます。アーク溶接はどこでも普通にみられる作業ですが、今後どのような経緯をたどるのか注目です。

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◇ 言葉の力 ◇
     メンタルヘルス対策促進員  松川 晴美

 最近、あるオーディション番組を見ました。私が印象に残ったのは、主催者である事務所社長が、選抜するためというよりは今参加者を成長させるために、必要な言葉を探しつつ、ゆっくりじっくり語りかけていた場面です。厳しい内容も含めて社長の言葉が参加者の心に染み入り、参加者自ら課題解決に向けて行動し成長していく姿には、圧倒されました。話す言葉や書く言葉は、時に人を傷つけてしまうこともありますが、本当に窮地に陥った人を救うこともあるということを実際に見せてもらえた気がします。この社長の相手を尊重し、丁寧にコミュニケーションをとろうとする姿勢は、今やどの事業所でも求められていることなのではないでしょうか。
 一方多くの事業所では、リモートワークが増え、対面していた時より職場のコミュニケーションが難しく、ストレスを感じる場面も増えていると考えられます。
 令和2年安全衛生調査(厚生労働省)によると、「仕事や職場等に強い不安、悩み、ストレスがある労働者」は54.2%で、その原因が「対人関係(セクハラ・パワハラを含む)」である割合は27.0%です。一方、同じ調査で「ストレスを相談できる相手がいる労働者」の割合は90.8%で、そのうち「上司・同僚」に相談する割合は(複数回答で)72.8%であり、「家族・友人」に相談する割合の78.5%と5ポイントも変わりません。つまり職場で一緒に働く仲間は、あなたのストレスのもとにもなるし、あなたのストレスについて相談できる相手にもなりうるということです。
 リモートワークにおいても相手を尊重し、言葉の使い方にもっと気を配り、丁寧なコミュニケーションに努めれば、お互いがお互いの相談相手になることができるのではないでしょうか。私はそうした、みんなが生き生き働ける職場づくりを目標に、これからも支援を続けていきたいと考えています。

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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

 メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

 ・管理監督者教育への講師派遣
 ・若年労働者教育への講師派遣
 ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
 ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
 ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/2019/06/mental-s.pdf

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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇

当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu

*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
 ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
 ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
 ・宇治徳洲会病院      随時
 ・市立福知山市民病院    随時
 ・京都市立病院       随時
 ・京都医療センター     随時
 ・京都第一赤十字病院    随時
 ・京都岡本記念病院     随時
 ・京都第二赤十字病院    随時
 ・洛和会音羽病院      随時
 ・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター  随時

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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/consultation
◆研修・セミナーのご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training
◆図書・教材のご案内◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/material
◆産業保健新着情報◆
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◆メールマガジン(バックナンバー)◆
 https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine/back-number
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発 行 人 :松井 道宣   編 集 人 :清水 和義
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp