バックナンバー
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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 252号 2022/7/1
発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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当センター主催 産業医研修会ついて
7・8月研修会 キャンセル待ち受付中
*セミナー・研修のご案内
→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training
*日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
→ https://www.sangyo-doctors.gr.jp/
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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇
1)石綿障害予防規則第三条第四項の規定に基づき厚生労働大臣が定める者の一部を改正する件の施行について
2)令和4年「STOP!熱中症クールワークキャンペーン」
3)京都働き方改革推進支援センター無料Webセミナーのご案内
4)剥離剤を使用した塗料の剥離作業における労働災害の防止について
5)リスク評価結果等に基づく労働者の健康障害防止対策の徹底について
6)化学物質管理に関する無料相談窓口・訪問支援のご案内
7)フィットテスト測定機器購入補助金のご案内
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◇ マスク生活を考える ◇
産業保健相談員(メンタルヘルス・医学) 河合 早苗
マスク生活が始まって3年目になる。暑くなる時期には熱中症の危険度を増すこと、また最近ではマスクが原因のドライアイの問題など、様々な弊害があるため、欧米ではマスクを外して生活することにシフトしていっている。
日本でも今年5月20日に、「基本的な感染対策としての着用の位置づけは変更しないが、2メートル以上を目安に周りの人との距離が確保できる場面では、屋内で会話をする場合を除いて着用の必要はない」等の政府の見解が示されている。では、マスク、外せるだろうか?ある調査では、8割の人がそれでもマスクは外せないと答えている。ある意味、マスクをして外出することが日常となっている今、筆者自身もマスクの便利さもあり(顔が隠せる)自宅以外ではほぼマスク生活を続けている。
そこで気が付いたのだが、もともと顔貌認識が苦手な自分、会う人の顔が思い出せなくなってきているのだ。また、この3年間に新たに出会った人に関しては全く素顔を見たことがない、という事もありさらに顔認識が難しくなってきている。
面白いのは、ふとした瞬間に相手がマスクを外した時、素顔を見て「あれ?こんな顔だったっけ?」と思っている事。素顔を知らないはずなのに、自分の中で勝手に無意識にイメージを作り上げていて、本物のお顔を受け入れられない、という何とも言えない感覚である。
「脳のなかの幽霊」という訳本が話題になった事がある。幻肢痛等の症例の説明から、いかに脳が騙されやすいか、という事を感じた一冊である。まさに、マスクの下の顔についても騙されやすい脳が作り出しているのだろう。
精神科では治療法に認知行動療法という治療法が用いられるが、まさに脳を騙す、というお手本のようだと思う。ネガティブな受け止めをポジティブに変えていく、最初はうそっこい、なんだかおさまりの悪い感じがするが、だんだんとフィットしてきて自分の言葉、自分の考えとしておさまりがついてくる。マスクから話がだいぶそれてしまった。ご容赦ください。
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◇ 「未病」・グレーゾーン ◇
メンタルヘルス対策促進員 花谷 和雄
最近妙に疲れが抜けずかかりつけ医に診察を受けたのですが原因不明ですっきりしません。そこで頭に浮かんだ言葉が「未病」でした。
「未病」とは、東洋医学が治療の対象とするものでまだ病気にはなっていない状態であるけれども、何らかの継続した自覚症状がある状態のことを示すものです。
病気の状態に近づいているひとつの過程で、体が発している警告と捉えることが出来ます。現代人はよく「半健康人」と言われますが、これを言い換えれば「未病」とも言え私の現状が「未病」状態に相当すると言えるでしょう。
また、世界保健機関の健康の定義には「健康とは、完全な 肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病又は病弱の存在しないことではない。以下略」とあって前述の「未病」も健康ではない状態と定義されています。
現代医学では検査(血液やレントゲン等)で異常が現れない場合には様々な自覚症状があっても治療の対象とならないケースが多いように感じています。しかし、東洋医学では、何等かの自覚症状があれば「未病」状態として治療の対象としており私は、生来「未病」の状態に度々陥るので東洋医学に救われた気持ちを持っています。
最近、岡田尊司先生の「発達障害『グレーゾーン』」という本を目にし、「グレーゾーン」という言葉が気になり直ぐに購入しました。
読み進むうちに発達障害の診断基準は満たしていないが様々な症候が生じて社会生活に影響し、生きづらくなっている人が多いと言う内容に納得と共感をしました。
私は、カウンセラーを仕事にしていますが発達障害の診断基準に当てはまる行動様式を持つクライエントが多くいてその故に社会生活に困難を生じているケースは、結構あります。このようなケースは、メンタスヘルス上の「未病」と言えるのではないでしょうか。
現在、発達障害については様々な施策が実施されており該当者は保護されていますが「未病」の状態にある人にまで救済の手は届いていません。
勿論、この様な人たちの自助努力は必要ですが「未病」の状態にある人への理解が進み支援の体制が整備されればより住みやすい環境が生まれるのではないかと考えています。
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◇ 令和4年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内 ◇
第1回:受付期間終了
第2回・第3回:7月19日(火) 13時~ 受付を開始します。
オンライン形式(動画配信研修+WEBライブ講習)での開催です。
応募者多数の場合は抽選のもと、受講決定とさせていただきます。
→https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx
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産業保健スタッフ研修会のご案内
『実践力アップセミナー 職場のハラスメント対策向上編
~「これってパワハラですよね」と言われた時に~』
日時:令和4年7月12日(火)14:00~16:00
会場:アーバネックス御池ビル東館 2階会議室
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 辰巳 朋子
『効果的な職場巡視と衛生管理者の活性化』
日時:令和4年7月26日(火)14:00~15:30 Web(Zoom)
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 桑村 明男
『働く女性のライフステージに応じたメンタルヘルスの起こりる問題点について』
日時:令和4年8月3日(水)14:00~16:00
会場:アーバネックス御池ビル東館 2階会議室
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 河合 早苗
京都府仕事と不妊治療の両立支援相談員 埜村 順子 氏
『事例を通して考えるメンタルヘルス不調者への対応』
日時:令和4年8月26日(金)14:00~16:00 Web(Zoom)
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 加藤 ゆみ
『「CREATE-SIMPLE法」を用いた化学物質のリスクアセスメントについて』
日時:令和4年9月2日(金) 14:00~16:00 Web(Zoom)
講師:京都労働局 労働基準部長 岸 泰広 氏
『企業における労働衛生管理のポイント』
日時:令和4年9月13日(火) 14:00~15:30 Web(Zoom)
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 桑村明男
詳細・お申込: https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training#training02
※日医認定産業医の単位は付与されません。
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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇
メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。
・管理監督者教育への講師派遣
・若年労働者教育への講師派遣
・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援
詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇
当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu
*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
・京都大学医学部附属病院 毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
・宇治徳洲会病院 随時
・京都市立病院 随時
・京都医療センター 随時
・京都第一赤十字病院 随時
・京都岡本記念病院 随時
・京都第二赤十字病院 随時
・京都桂病院 随時
・洛和会音羽病院 随時
・京都山城総合医療センター 随時
・市立福知山市民病院 随時
・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時
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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
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発 行 人 :松井 道宣 編 集 人 :清水 和義
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp