バックナンバー
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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 255号 2022/10/3
発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
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当センター主催 産業医研修会ついて
10月~11月研修会 受付中
*セミナー・研修のご案内
→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training
*日本医師会の産業医情報(資格更新の特例措置、研修会等)
→ https://www.sangyo-doctors.gr.jp/
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◇ 京都産業保健総合支援センター ホームページ情報 ◇
1)【更新】厚生労働省 企業向け 新型コロナウイルスに関するQ&A
2)【更新】厚生労働省 労働者向け 新型コロナウイルスに関するQ&A
3)厚生労働省 職場における化学物質規制が導入されます
4)厚生労働省 「新たな化学物質規制を踏まえた自律的な化学物質管理
促進セミナー」のご案内
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◇ ウェルビーイング経営ってなに? ◇
産業保健相談員(産業医学) 森口 次郎
近年、健康長寿社会の実現に向けて、従業員等の健康管理を経営的な視点で考え、健康の保持・増進につながる取組を戦略的に実践する「健康経営」が注目されています。今年3月には、「健康経営優良法人2022」として、大規模法人部門に2,299法人(上位法人は「ホワイト500」の冠)、中小規模法人部門に12,255法人(上位法人は「ブライト500」の冠)が認定されています。
今回は、健康経営の進化形とも考えられるウェルビーイング経営について、私の所属機関が主催する研究会で、産業精神保健の第一人者である東京大学川上憲人名誉教授の講演を聴講してきましたので、簡単にご紹介します。ウェルビーイング経営が注目される背景は、「仕事を通じて社会課題の解決に貢献しながら、自身の成長を実感・実現することを重視する人材が増えていること」、「企業の役割が変化し、社会的な課題解決に貢献できるかが投資家の評価基準に加わったこと」、「企業に、国連SDGsの目標8.『すべての人が働きがいと十分な収入のある仕事につく』への貢献が期待されていること」などがあります。
世界保健機関憲章前文には、「健康とは、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態」と示されており、ウェルビーイング経営でも「身体的ウェルビーイング」、「精神的ウェルビーイング」、「社会的ウェルビーイング」についての概念が示されています。この中で私たちがイメージしづらいかもしれない社会的ウェルビーイングは、「自身の周辺のコミュニティやより広い社会のコミュニティにおいて、人が他者とうまくつながっていること。人づきあいや、重要な関係性の深さや、社会的支援の利用可能性を含む。」と述べられています。これまでの健康経営においては、社会的ウェルビーイングの視点はあまり取り込まれていなかったかもしれませんが、2021年度より、健康経営のスコープが自社だけでなく「サプライチェーン」や「社会全体」に広げる方針が示され、「取引先の健康経営の取組を支援し、その旨を対外的に公表しているか」、「企業活動や商品・サービスを通じた社会全体への『健康』への寄与があるか」などを問われるようになっています。
ウェルビーイング経営の方法論などはまだ定まっていませんが、先進的な事例を参考に、企業の文化などを踏まえてそれぞれのウェルビーイング経営について検討する企業が増えていくかもしれません。それに関与する可能性のある産業保健職として、今後も注目していきたいと思います。
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◇ 家族が新型コロナ罹患で私は濃厚接触者になりました・・・◇
メンタルヘルス対策促進員 粂 ゆかり
8月下旬の土曜日の深夜に、息子が発熱(37.5度)、同時に関節と喉の痛みを訴えました。いよいよ我が家にも新型コロナウィルスの到来です。私も含め家族全員が濃厚接触者になりました。とは言うものの、我が家は3人家族です。息子を部屋に隔離し、一夜明けてから、「かかりつけ医の発熱外来に電話を」と考えましたが生憎の日曜日で休診です。そこで思い出したのが、首都圏に住む親戚が発症した際に利用した「ネットで往診依頼ができる民間サービスシステム」です。親戚の場合も夜間に発症したため、ネットで往診を依頼したそうです。
このサービスシステムでは、医師が往診の際にPCR等の検査を行い、確定診断から、かかりつけ薬局へ薬の依頼、そして保健所への連絡までを一元的に対応してくれるとのこと。早速、往診サービスを利用しようとサイトを確認すると、なんと我が家の地域は「往診対応エリア外」でした。「さてどうしたものか…」と途方に暮れながらパソコン画面を見直すと、対応エリア外でも利用できる「オンライン診療」なるものを発見!藁にも縋る思いでオンライン診療を申し込みました。
オンライン診療では、通常往診の際に行うPCR等の検査ができず、新型コロナに罹患したかどうかの確定診断が出ないため、診察代や薬代等は自己負担となります。ただし、医療用抗原検査キットでの自主検査の結果は採用してくれるとのこと。幸い、我が家には念のためにと医療用抗原検査キットを買い置きしていたので、自主検査の「陽性反応」結果をデータで送信し、確定診断をもらうことができました。その後、予約申し込みの際に登録したかかりつけ薬局に薬を届けてもらい、おかげさまで息子は軽症のまま回復することができました。
が、新型コロナウィルスの感染力を侮ってはいけません。息子が発症して3日後に、今度は主人が発熱(37.5度)したのです。本当に恐るべき感染力です。そして主人の場合も息子同様オンライン診療で対応していただき、事なきを得ました。
さて、我が家で唯一感染を免れた私はと言いますと、まず息子の感染で『濃厚接触者』となり4日間の自宅待機となりました。加えて主人が感染し4日間の待機期間延長となり、感染者の2名と同じ程度の自宅待機を余儀なくされたのです。が、未だ感染は免れています。(これは『腸ほぐし』効果かもしれないと勝手に思っています。)
これからも基本的な感染対策に努めつつ、引き続き免疫力を高める『腸活トレーニング』に励むつもりです。皆さまもどうぞご自愛くださいますように!
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◇ 令和4年度両立支援コーディネーター基礎研修開催のご案内 ◇
第4回・第5回:10月4日(火) 13時から受付を開始します。
オンライン形式(動画配信研修+WEBライブ講習)での開催です。
応募者多数の場合は抽選のもと、受講決定とさせていただきます。
→ https://www.johas.go.jp/ryoritsumodel/tabid/2126/Default.aspx
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産業保健スタッフ研修会のご案内
『歯科予防活動について』
日時:令和4年10月26日(水)14:00~16:00
会場:アーバネックス御池ビル東館 2階会議室
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 吉川 洋史
『就労と糖尿病治療 両立支援』
日時:令和4年11月10日(木)14:00~16:00
会場:アーバネックス御池ビル東館 2階会議室
講師:なかじまちあき内科クリニック 院長 中嶋 千晶 氏
『発達障害者の理解と職場での対応』
日時:令和4年11月18日(金)14:00~16:00
会場:アーバネックス御池ビル東館 2階会議室
講師:京都産業保健総合支援センター 相談員 山下 恵子
詳細・お申込: https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training#training02
※日医認定産業医の単位は付与されません。
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令和4年度 保健師・看護師学習交流会のご案内
滋賀・京都・奈良・和歌山を結んで!
滋賀産保から3産保センターへ講義を配信し、交流会を行います。
12月9日(金)14:00~16:00
京都会場:アーバネックス御池ビル東館2階会議室
第一部 学習会
講師:北田 千晶先生
カゴメ(株)健康事業部 管理栄養士・健康経営アドバイザー
①講義(60分)
講師ご自身の健康経営(c)に関する調査研究・データ解析の結果から、
野菜摂取量と労働生産性の関係について解説する。
②質疑応答・実習(20分程度)
べジチェックによる推定野菜摂取量測定を実際に体験する。
第二部 交流会(15:30-16:00)
講義内容や健康経営、産業保健活動に関する話し合いの時間とする。
参加申し込みはこちら ↓↓
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/archives/training_list/training_list-24706
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◇ メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇
メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。
・管理監督者教育への講師派遣
・若年労働者教育への講師派遣
・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に関する支援
詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
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◇ 治療と仕事の両立支援サービスについて(無料)◇
当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu
*出張相談窓口を開設しております。【要予約】
・京都大学医学部附属病院 毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
・京都市立病院 毎月第1金曜日(11:00~12:00)
・京都第二赤十字病院 随時
・京都第一赤十字病院 随時
・京都桂病院 随時
・京都医療センター 随時
・洛和会音羽病院 随時
・宇治徳洲会病院 随時
・京都山城総合医療センター 随時
・京都岡本記念病院 随時
・市立福知山市民病院 随時
・京都府立医科大学附属病院 北部医療センター 随時
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◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/about
◆相談のご案内◆
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◆研修・セミナーのご案内◆
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発 行 人 :松井 道宣 編 集 人 :清水 和義
編集協力:産業保健相談員・メンタルヘルス対策促進員・両立支援促進員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp/wp