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◇◆メールアドレス・ホームページURLが変更になりました。平成28年4月1日◆◇
 
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京都産業保健総合支援センター メールマガジン  177号
平成28年度 第2号 2016/5/1
         ホームページ:http://www.kyotos.johas.go.jp

         発行:京都産業保健総合支援センター 所長 森 洋一
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◇平28年4月1日統合により機構名称が
 『 独立行政法人労働者健康安全機構 』に変わりました。
 
 これに伴いメールアドレス、ホームページURLが変更となりました。
 
  独立行政法人労働者健康安全機構 京都産業保健総合支援センター
   (新メールアドレス):info@kyotos.johas.go.jp
   (新URL)    :https://www.kyotos.johas.go.jp 
     ※お気に入り登録されている方は、ご変更ください。
 
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◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇
 
1)化学物質のリスク評価検討会報告書(平成27年度第2回)   <2016.4.11UP>
 
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慢性腰痛とランニング効果
       産業医学相談員  四方 秀人
 
 4月から菱本先生の後任を務めることになりました。 整形外科医院を開業して12
年目になります。 整形外科の外来には、慢性腰痛を抱える非常に多くの労働者の
方々が来院されます。日本では慢性腰痛を抱える方が2000万人以上もあり、その経
済損失は国家予算の約1/30程度と膨大な額に及んでいます。 私自身も4年ほど前は
そんな慢性腰痛を抱える一人でした。年に何回も腰痛で動けなくなるほどでしたが、
ランニングを始めるようになり不思議なくらい軽快し、今では快適な生活を送って
います。 ランニングを始めたきっかけは、数か月非常に頑固なひどい腰痛を患い、
歩くのも困難で寝返りや朝の起床も大変だった時期に、丁度慢性疼痛用の薬が発売
され服用により症状が緩和し何か体に良いことをと思って、ただ単純にランニング
でもしてみようとしたのが始まりでした。一般的に適度に体を動かすことは健康に
良いとされていますが、果たしてランニングは体に良いのでしょうか?また、どの
程度であればランニングは適度な運動になるのでしょうか?発表された最新の研究
結果や事例をまとめました。『ランニング=ダイエットではなく、やり方によって
は逆効果になる可能性あり』 『排ガスと紫外線と道路の傾きが体にダメージを与
えるのでそれらを避けるべき』  『ゆっくりでも毎日5分間のランニングを続ける
と、 しない場合に比べて3年長生きできる!』 『ランニングは記憶力を向上す
る!』『週30km以上の距離を時速12km(5:00/km)以上の速さで走るのは走り過ぎで、運動不足の人と同程度に健康を害す』 『走った後は腎臓の機能が低下する』 『走り過ぎは風邪のもと』 『ランニングは心の健康維持にも効果がある!』 『夜間に走ることでリラックス効果が得られる夜間にランニングすることでほどよく疲労感を感じ眠りやすくなる。』 『運動することでストレス解消になる!』 『「週に32~40kmを走る人」 「1時間に12km以上を走る人」 「週に6~7日を走る人」は、死亡率の点で「走らない人」と変わらない。一方で、「週に 8~32km走る人」「1時間に9~11km走る人」「週に2~5日走る人」は、もっとも長生きしやすくなるということになる。』などなど賛否両論様々な報告があるようです。私は現在週に4日は、夜の11時頃からゆっくりとしたペースで45分程度、また3日は妻と30分程度のランニングをしています。 一年前に人生初の人間ドック(PET検査やがんのリスクを調べるアミノインデックスもしました。)を受けましたが何も異常なく全く健康体でした。ランニングは私の体にとっては何よりの良薬かなと思っています。
 
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◇ 治療と職業生活の両立支援について ◇
      メンタルヘルス対策促進員 勝見九重
 
「治療と職業生活の両立支援対策事業」(平成25年度厚生労働省委託事業)にお
ける企業を対象に実施したアンケート調査によれば、疾病を理由として1ヶ月以上
連続して休業している従業員がいる企業の割合は、メンタルヘルスが38%、がんが
21%、脳血管疾患が12%である。また、「平成22年国民生活基礎調査」に基づく推
計によれば、仕事を持ちながら、がんで通院している者の数は、32.5万人に上って
いる。 (平成28年2月厚生労働省 事業場における治療と職業生活の両立支援のた
めのガイドラインより)
 
 上記の資料を見て、がんで通院しながら仕事を続けている方が32.5万人もいるこ
とにびっくりした。国民の2人に1人ががんに罹患する時代。平均寿命も延び、疾病
とうまく付き合いながら仕事をすることは決して珍しいことではない。それに伴っ
て事業場でも柔軟に働くことができる制度・運用が不可欠となる。
 両立支援の進め方として
 1.両立支援を必要とする労働者が、支援に必要な情報を収集して事業者に提出
 2.事業者が産業医等に対して収集した情報を提供し、終業継続の可否、就業上
   の措置及び治療に対する配慮に関する産業医等の意見を聴取
 3.事業者が、主治医及び産業医等の意見を勘案し、終業継続の可否を判断
 4.事業者が労働者の就業継続が可能と判断した場合、就業上の措置及び治療に
   対する配慮の内容・実施時期等を事業者が検討・決定し、実施
 5.事業者が労働者の長期の休業が必要だと判断した場合、休業開始の対応・休
   業中のフォローアップを事業者が行うとともに、主治医や産業医等の意見、
   本人の意向、復帰予定の部署の意見等を総合的に勘案し、職場復帰の可否を
   事業者が判断した上で、職場復帰後の就業上の措置及び治療に対する配慮の
   内容・実施事項等を事業者が検討・決定し、実施
 
 これらは実はメンタルヘルス不調による職場復帰支援とまったく同じである。
 どんな疾病にかかっても事業場による治療と職業生活の両立支援があれば安心し
て治療に専念でき、復帰後も治療と仕事を両立させることができる。
 私ども京都産業保健総合支援センターでは今年度より治療と職業生活の両立支援
についても利用が可能となりました。治療と職業生活の両立支援について少しでも
お役に立てるよう日々精進してまいります。
 
 参考
 治療と職業生活の両立支援についてガイドライン概要

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11201250-Roudoukijunkyoku-Roudoujoukenseisakuka/0000113458.pdf

 
 
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◇ストレスチェック制度について◇
 *「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられています。
  制度に関する新着情報をチェックできます。
 
 *「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」が公開されました。
 
 *「長時間労働者、高ストレス者への面接指導に関する報告書・意見書作成
  マニュアル」が公表されました。
 
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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
 
  ※5月~6月研修会を掲載しております。奮ってご参加下さい。
  ※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
   「生涯研修」のみとなります。
   「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧ください。
 
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発行人:森 洋一
編集人:真下 尚之 info@kyotos.johas.go.jp 
編集協力:京都産業保健総合支援センター産業保健相談員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp