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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 2月号(198)号 2018/2/1
発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇
1)厚生労働省 有害物ばく露作業報告対象物(平成30年対象・平成31年報
告)について 〈2018.1.16〉
◇ 職場風土を考える ◇
産業医学相談員 坂田 晃一
会社には独自の職場風土があり、同じ会社であっても事業所ごとに歴史、
製品の違い、土地柄なども加わり、全く異なる職場風土のことも多い。こ
の職場風土は多少勤務したくらいではわからず、一律の尺度で測定するこ
ともできない。産業保健スタッフはこの職場風土を感じながら事業所にあ
った活動を展開していくことが望まれているのであろう。
職場風土の表現として「人に厳しい会社」「人に優しい会社」といわれ
るものがある。あくまでも世間の噂であり、その基準は明確でない。
「人に厳しい会社」は、一般的に工数(人員)管理が厳しく、何事にも判
断を早く求めすぎる印象がある。「工数」というからには各人が同様だと
言っているものであり、「人それぞれ」という気持ちが強い産業保健スタ
ッフはやや違和感を持つ。ただ、教育制度の充実や昇進試験の平等性など
を重んじている印象がある。このような会社では、我々の活動も一見窮屈
そうではあるが、ある程度の判断基準は感じ取りやすい印象である。
「人に優しい会社」は、例えば復職時の就業上の配慮に関しても非常に
協力的であることが多いが、人に優しい(?)が故に時として、会社が優柔
不断な態度に思えることがある。特にメンタルヘルス事例の場合に多く、
上司及び人事部門が職制としての判断が曖昧で本人の言い分に引きずられ
過ぎて、労務管理を放棄しているのかと思われる事態も見られる。ここま
でなると職場のモラル低下が起こり、従業員は不平等感を抱いていること
が多いと予想される。
非常に極端な例を書いたが、このような会社に遭遇した時に産業保健ス
タッフはこの職場風土に合わせるだけで良いのであろうか。ではその職場
風土を変えていく手法を持ち合わせているのだろうか。風土であるので長
期戦は必至であり、まずは自分の配置転換(違う会社)が対処法となってしま
うのも残念である。
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◇ 手軽に気軽にストレッチングを取り入れてみてはいかがですか? ◇
メンタルヘルス対策促進員 金丸 京子
ケガは、思いがけない時になってしまいます。ラップトップ型のパソコ
ンを左から右へ、わずか30センチ動かしただけなのに、軽いギックリ腰に
なってしまいました。幸い、3日目には杖をついて歩くことができるよう
になり、4日目には日常生活を取り戻せました。
そこで改めて、腰痛予防のためにもストレッチをしていかなくてはと思
いました。
厚生労働省の冊子「心の健康 気づきのヒント集(※1)」には、リラク
ゼーション法の一つとして、ストレッチングを紹介しています。
その冊子のP6~P7には、ストレッチングのポイント、具体的なストレッ
チングの方法やその効用について記載があります。
<ストレッチングのポイント>
①はずみをつけずにゆっくり伸ばす
②呼吸は止めずに自然に行う
③10~30秒間伸ばし続ける
④痛みを感じるところまで伸ばさない(無理はしない)
⑤伸ばしている部位に意識をむける
⑥笑顔で行う
肩を上げ下げしたり、首を回したり、両手を組んで上に伸ばしながら腰
を張ることで、上半身のストレッチングなど、職場の椅子の上でもできる
ことはあります。
仕事に集中すると、ついつい長時間同じ姿勢が続きがちです。目も疲れ
ますし、筋肉も緊張して固くなっていきます。仕事にひと段落がついたら、
お茶を飲む等で一息つく。あるいはストレッチングをして筋肉をほぐす。
これらにより、次の作業も効率的に進めるのではないかと思います。
※1「心の健康気づきのヒント集」
http://kokoro.mhlw.go.jp/brochure/supporter/files/H25_kokoronokenko.pdf
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◇メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇
メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。
・管理監督者教育への講師派遣
・若年労働者教育への講師派遣
・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
関する支援
・下記産業保健関係助成金のご説明
詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/
2016/03/3271581a77fe65143bb9a7881fcebb8b.pdf
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◇平成29年度 産業保健関係助成金のご案内について◇
*小規模事業場における産業医活動を促進する助成金
(労働者数50人未満の事業場が対象)
→https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1162/Default.aspx
*「心の健康づくり計画」を作成・実施を促進する助成金
(労働者数の制限なし)
→https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1160/Default.aspx
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◇ストレスチェック制度について◇
*「ストレスチェック」実施促進のための助成金について
(対象:従業員数50人未満の事業場)
→https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/stresscheck/tabid/1005/Default.aspx
*ストレスチェック実施後の職場環境改善計画を作成・実施を促進する
助成金(労働者数の制限なし)
→https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1152/Default.aspx
→https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1157/Default.aspx
*「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられて
います。
→ http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html
*ストレスチェック制度サポートダイヤル
電話番号 全国統一ナビダイヤル 0570‐031050
開設時間 平日 10時~17時(※祝日、年末年始を除く)
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◇治療と職業生活の両立支援サービスについて(無料)◇
当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
取り組む事業場の方からの相談に応じています。
→https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/ryoritsu
*出張相談窓口を開設しました【要予約】
・京都大学医学部附属病院 毎月第3水曜日( 9:30~12:30)
・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)
*センター相談窓口 2月23日(金)【14:00~要予約】
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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/training
※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
「生涯研修」のみとなります。
「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/material
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mental
https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/mailmagazine/back-number