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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 10月(206)号 2018/10/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp

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◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇

1)両立支援セミナーのご案内             <2018.9. 3>
2)職場の受動喫煙防止対策に係る説明会開催のご案内  <2018.9. 3>
3)ロールボックスパレットに係る安全作業講習会のご案内<2018.9. 3>
4)平成30年度「京都産業保健セミナー」「京都衛生管理者会総会・
 交流会」のご案内                 <2018.9. 3>
5)厚生労働省 平成30年度「見える」安全活動コンクールについて
                          <2018.9. 3>
6)働き方改革関連法等読み解きセミナーのご案内    <2018.9.13>
7)《管理者向け》職場のハラスメント対策セミナーのご案内<2018.9.13>
8)厚生労働省 働き方改革関連法について(2019.4から順次施行)
                          <2018.9.14>

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◇ 会議が長い日本人 ◇
    産業保健相談員(医学)  山田 達治

最近、恐らく日本で働いているのであろうスペイン人がツイッターに
投稿した意見が話題を集めた。全文を引用する。
 
 俺スペイン人だから、1分2分遅れたら「さすがスペイン人」とか
 「ラテン系は時間守らない」と日本人によく言われますね。
 日本人は自分は時間を守る1位国だと思ってるけど、
 日本人はスタート時間しか守らない。
 5時半に終わる予定会議は7時半までに延長すると、
 俺にとって5分遅れるより酷いと思ってる。

ネット上の掲示板には、投稿者に共感する意見が溢れた。
外国人に指摘されなくても、
政府から「働き方改革」を指示されなくても、
我々自身が長時間の会議には辟易としている。それなのに、
会議を長引かせる風習が改まりにくいのは何故なのだろうか。

思い出すのが、民俗学者である宮本常一の「忘れられた日本人」に
記述された、「村の寄りあい」という話である。対象者は村の成人男性
全員だが、いつ来ていつ帰るのも自由。司会者がいる訳でも、アジェンダ
がある訳でもない。関係なさそうな昔の出来事を語り出す人もいる。
部外者が見れば何の議題で話し合っているのかよく判らないような
際限のない対話が何日も続く極めて非効率的な会議のやり方に見えるが
こうしてじっくり話し合った結果に村民は深くコミットするのだという

長引く会議も問題だが、時間最優先の議事進行も考え物だ。
場違いな発言が相次ぐのは、主催者が事前に決めた次第通りに進む議論
に納得がいかないからかもしれない。
理屈を言って紛糾させる人が出るのは、時間が来たから多数決、という
決定手段が乱暴に感じられるからかもしれない。
現代もなお我々が引きずっているであろう村社会意識を無視しては、
納得のいく意思決定はできないのだろう。

小職は現在勤めている会社で専属産業医らを集めて会議を主催している
最近、複数の産業医から、「議事議題を整えて行う会議も必要だろうが、
ざっくばらんに思ったことを話し、議事録も取らないで、かつ、
飲み会ではなく真面目に話し合うような機会も欲しい」と要望された。
自分は数週間前から議題を考え、発表者たちと事前の摺り合せをし、
資料に何度も手を入れて会議に臨んできたが、
もっと「寄りあい」がしたいという人たちもいるのだ。
会社から経費と時間をもらって会議を開くからには明確なアウトプットを
出さなければといった気負いが会議をつまらなくしていたかもしれない

時間通りに会議を進行することは技術的には可能だが、
それでは深い相互理解や納得を得るのが難しい。
あっちを立てればこちらが立たずだが、会議のあり方は目的に応じて
もっと多様であって良いのだろうと考えさせられた。

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◇ 今こそ誠実でポジティブな行動の実践を! ◇
    メンタルヘルス対策促進員  岩澤 正明

 爽やかな秋、味覚のシーズン到来です。美味しいものを探して楽しみ
たいものです。今年の夏は猛暑に加え豪雨や台風そして地震などが続き、
厳しい夏と激しい自然災害の連続でした。身近に危険を感じながら、
あっと言う間に月日が経っていきます。被害に遭われた方々がまだまだ
大変な状況が続いていることを忘れずに、一刻も早く復興できるよう、
少しでもお手伝いができればと考えています。

 差し迫る自然災害のリスクスポーツ界や企業の不祥事などのニュースが
取り巻く社会。こんな時こそ、スポーツ選手は良い試合をして人に感動と
勇気を与え企業は誠実に行動しいい製品を作り出すことが日本の経済を
盛り上げることに繋がるのですそして一人ひとりがポジティブに成らな
いといけないと思います。

 そうした現状の中で、働く環境を見ると、過労死問題や自殺者数の
高止まり、メンタルヘル不調者の労災申請増加など、就業環境での課題が
山積みの状況が続いています。
 今年は、国が進める第13次労働災害防止計画の初年度で、過労死や
メンタルヘルス不調への対策が挙げられています。働き方や適度な休息の
取り方などを、自分のこととして真剣に取り組むことが急務です。

 併せて建設業のメンタルヘルの取り組みも示されましたこの中で興味を
引いたのは、メンタルヘルスの取り組みが災害防止に繋がるということ
です。安全と衛生は車の両輪と言われる所以でしょう。
 健康KYは基本なことであり、大事な声かけです。朝礼でリーダーが
「よく眠れたか?」「おいしく(ご飯を)食べたか?」
「体調はよいか?」顔色を見てその日の体調をチェックする。
いつもと違う『気づき』から、リーダーは更に詳細な面談を行い、必要な
措置をとる。他の現場にも流用できる有意義な内容です。

 言うまでもなく、メンタルヘルス対策の基本は、挨拶からはじまる
コミュニケーションの向上、上司からの体調面の声掛け、悩んだ時の
親身になった相談などであり、ごく当たり前のことです。現場に落とし
込み、実践できることが重要です。

 職場では仕事の厳しさ、時として悪化した人間関係が発端で問題が発生
することが増えています。人は困難に直面したら、お互い助け合い解決し
ていくことが本来の姿です。これを忘れてはいけないと私は思っています。
 そして「ありがとう」という言葉が、飛び交う職場が何よりも、仕事の
成功につながり、会社や組織の永続的な繁栄に結びつくものと信じています。

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◇ ホームページご利用に関するお知らせとお願い ◇

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お願い申し上げます。

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◇メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/
      2016/03/3271581a77fe65143bb9a7881fcebb8b.pdf

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◇ストレスチェック制度について◇
 *「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられて
   います。
  → http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

 *ストレスチェック制度サポートダイヤル
    電話番号  全国統一ナビダイヤル 0570‐031050
    開設時間  平日 10時~17時(※祝日、年末年始を除く)

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◇治療と職業生活の両立支援サービスについて(無料)◇
  当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
  取り組む事業場の方からの相談に応じています。

  →https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

  *出張相談窓口を開設しました【要予約】

   ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)

   ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00)                        

  *両立支援相談員窓口日時  10/19(金)【14:00~要予約】

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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/training

 ※H30.10~H30.12研修会を掲載しております。奮ってご参加下さい。
 ※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
  「生涯研修」のみとなります。
  「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧
  ください。
    http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html
◆京都産業保健総合支援センターホームページ◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp
◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆
◆図書・教材のご案内◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/material
◆産業保健新着情報◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/archives/news
◆メンタルヘルス対策支援サービスのご案内◆
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    https://www.kyotos.johas.go.jp/mailmagazine/back-number
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発 行 人 : 松井 道宣
編 集 人 : 為井 克昌 
編集協力 :京都産業保健総合支援センター 産業保健相談員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp