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京都産業保健総合支援センター メールマガジン 3月(211)号 2019/3/1

        発行:京都産業保健総合支援センター 所長 松井 道宣
        ホームページ:https://www.kyotos.johas.go.jp

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◇京都産業保健総合支援センター ホームページ情報◇
1)厚生労働省 有害物ばく露作業報告対象物(平成31年対象・平成32年
  報告)について                  <2019.2.14>
2)「厚生労働省 小売業・飲食店の事業主を対象とした労働災害防止
  対策に関するセミナーのご案内          <2019.2.14>
3)厚生労働省 麻しん発生報告数の増加に伴う注意喚起について
                          <2019.2.20>
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◇ 発達障害者の人材活用 ◇
    産業保健相談員(カウンセリング担当)    伊東 眞行

 私は産業保健相談を担当していますが、大学でキャリアカウンセリング
の仕事にも携わっています。リーマンショック後の就職氷河期は昔語りの
こととなり、今は大学生の超売り手市場となっています。それにつれて
一般学生のキャリア相談は減りぎみであり、今増えているのは発達障害や
メンタル不調の学生のキャリア相談です。
 発達障害のグレーゾーンの学生も今年度は一般雇用で採用内定を得る
ケースが増えていますが、入社後の適応状況が気にかかります。

 平成30年4月に企業に対する障害者の法定雇用率が2.0%から2.2%に
上がったこともあり、精神障害者保健福祉手帳を取得した発達障害学生の
採用に関心が高まっています。けれども実際の採用には、企業は非常に慎
重になっているようにも見受けられます。

 障害者差別解消法や改正障害者雇用促進法において、事業者に対して
障害者に対する合理的配慮の提供義務が課されています。
 合理的配慮とは、障害のある人が障害のない人と平等に人権を享受し
行使できるよう、一人ひとりの特徴や場面に応じて発生する障害・困難さ
を取り除くための、個別の調整や変更のことを言います。

 仕事現場での合理的配慮は障害の特性に配慮して仕事の内容や手順
仕事の環境などを調整して、障害者が働きやすい状況を作っていくことを
言います。ただ、障害への配慮が負担になるという企業側の声も聞こえて
きます。

 合理的配慮ではハンディキャップに目が向けられがちですが、特性の
強み(プラス面)を活かしていくことも重要です。発達障害者の場合、非凡
な言語能力・数理能力・感覚知覚力を持っていることも多いので、それを
活かしていけば、企業に多大な利益をもたらす可能性があります。

 実際の例として色彩感覚への敏感さを活かしてデザインを担当したり
非凡な記憶力を活かして数多くの倉庫内部品の在庫管理をしたり、正確さ
へのこだわりを活かし、緻密な作業マニュアル作りをやり遂げた事例など
があります。
 このように弱点への配慮だけでなく、強みを活かす人材活用にも関心を
持つことが、真の適材適所・合理的配慮につながるのではないかと思いま
す。

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◇ 睡眠について最近感じたこと ◇
    メンタルヘルス対策促進員  金丸 京子

 中学生の頃、いつも眠くて、思いっきり心ゆくまでずーっと眠っていた
かったことを今でも覚えています。もっと眠りたい、、、私のささやかな
願いでした。
床についたら間をおかず、すぐに熟睡モードへ、は私の特技ともいえるも
のでした。
が、アラカン(around 60 age)の今、すぐに眠れなくなっている自分に
気がつきました。
ぐっすり眠るのにも体力がいるのではないかと感じています。
「年を重ねると睡眠時間が短くなるのよ」と両親から聞いていましたが、
そうであることを実感する日々です。

厚生労働省が平成26年3月に発表した
健康づくりのための睡眠指針2014睡眠12箇条を掲げていますので
ご紹介させていただきます。

 1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
 2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
 3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
 4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
 5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
 6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
 7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
 8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
 9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
 10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
 11.いつもと違う睡眠には、要注意。
 12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
(厚生労働省 健康づくりのための睡眠指針2014より引用)

 この睡眠12箇条を見ながら生活習慣予防美容や健康のためにも
睡眠について改めて自分自身で振り返ってみました。少しでも良質な睡眠
が得られるよう、適度な運動を取り入れていきたいと思います。

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◇メンタルヘルス対策支援サービスについて(無料)◇

  メンタルヘルス対策促進員が事業場に赴き、お手伝いいたします。

   ・管理監督者教育への講師派遣
   ・若年労働者教育への講師派遣
   ・「こころの健康づくり計画」策定に関する支援
   ・「職場復帰支援プログラム」作成に関する支援
   ・ストレスチェック制度の導入や実施後の職場環境改善等に
    関する支援

 詳 細→ https://www.kyotos.johas.go.jp/mental
 お申込→ https://www.kyotos.johas.go.jp/wp/wp-content/uploads/
      2016/03/3271581a77fe65143bb9a7881fcebb8b.pdf

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◇ストレスチェック制度について◇

 *「こころの耳」に「ストレスチェック制度」についてまとめられて
   います。
  → http://kokoro.mhlw.go.jp/etc/kaiseianeihou.html

 *ストレスチェック制度サポートダイヤル
    電話番号  全国統一ナビダイヤル 0570‐031050
    開設時間  平日 10時~17時(※祝日、年末年始を除く)

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◇治療と職業生活の両立支援サービスについて(無料)◇

  当センターでは、治療を受けながら仕事を続けたい方、両立支援に
  取り組む事業場の方からの相談に応じています。

  →https://www.kyotos.johas.go.jp/ryoritsu

  *出張相談窓口を開設しました【要予約】

   ・京都大学医学部附属病院  毎月第3水曜日( 9:30~12:30)

   ・京都府立医科大学附属病院 毎月第2木曜日(10:00~12:00) 

   ・宇治徳洲会病院  随時                  

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◆産業保健に関する各種研修会のお知らせ◆
    https://www.kyotos.johas.go.jp/training

 ※H31.3~6研修会を掲載しております。奮ってご参加下さい。
 ※当センターが実施する「産業医研修会」について、付与できる単位は
  「生涯研修」のみとなります。
  「基礎研修」を受講される方は、京都府医師会主催の研修会をご覧
  ください。
    http://www.kyoto.med.or.jp/member/sports/index.html

◆京都産業保健総合支援センターホームページ◆

    https://www.kyotos.johas.go.jp

◆京都産業保健総合支援センターご利用案内◆

◆図書・教材のご案内◆

    https://www.kyotos.johas.go.jp/material

◆産業保健新着情報◆

    https://www.kyotos.johas.go.jp/archives/news

◆メンタルヘルス対策支援サービスのご案内◆

    https://www.kyotos.johas.go.jp/mental

◆メールマガジン(バックナンバー)◆

    https://www.kyotos.johas.go.jp/mailmagazine/back-number

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京都産業保健総合支援センターまで
  ○MAIL:info@kyotos.johas.go.jp 
  ○TEL:075-212-2600 FAX : 075-212-2700
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発 行 人 : 松井 道宣
編 集 人 : 為井 克昌 
編集協力 :京都産業保健総合支援センター 産業保健相談員
発行/配信:京都産業保健総合支援センター https://www.kyotos.johas.go.jp