健康情報"ほっと一息"
治療と仕事を両立するための情報③ 会社を休む時の制度って?
今月は、治療のために会社を休むときのお話です。
普段、会社を休まない人からは「急に休まなければならなくなって、どうしていいかわからない。」という声を聞きます。
1.就業規則を確認すること2.人事部(総務部)に相談すること(両立支援相談窓口が あればベスト!)がいいですね。
これからの治療(入院や通院治療)のために従業員が知りたいことをあげると…
①年次有給休暇は何日あるか?②時間単位や半日単位で取得できる休暇制度があるか?③病気休暇や失効年休積立制度があるか?④休職制度があるか?
(休職制度がある場合には、復職する時に必要な手続き、休む期間が就業規則に定められている休職期間を超える場合の決まりなども。)要するに、会社の就業規則内でどんな制度が利用できるのかを把握しておきたいですね。
そして、会社は従業員に①~④を伝えて、治療と仕事を両立するための計画を一緒に立てることができるといいですね。
従業員からは「検査結果が出るまで治療計画が決まらない。」という不安の声も聞きます。
そうですね。予定よりも手術後の回復に時間がかかったり、病院の都合で治療の予定日が変更になることもあります。
治療は、ご本人の状態や病院の都合もあって、必ずしも計画通りに行くわけではないですね。
そういう時、ご本人も会社も心配になります。
仮の予定として話をしておき、治療計画が変更になったときは、その都度、報告することが大切ですね。
時々、休職期間が終わる直前になって、会社も従業員も困ってしまうケースを耳にします。
従業員は、休職期間の満了日を直前に伝えられても復職や生活の見通しが立てられずに困りますね。
治療で休むことになったら、会社も従業員も早めに就業規則を確認するとともに、こまめに連絡を取り合うことが大事ですね。
【参考資料】
- がんと仕事のQ&A(国立がん研究センターがん情報サービス)
- https://ganjoho.jp/public/support/work/qa/