健康情報"ほっと一息"
治療と仕事を両立するための情報⑯ ハローワークの活用
今月は治療と仕事の両立支援について、ハローワークと産保センターの役割の違いを整理したいと思います。
産保センターは仕事を続けている労働者(患者)、つまり職場に在籍中の方が治療も仕事も引き続き続けるための支援をしています。
ハローワークは、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省))が運営する総合的雇用サービス機関です。
また、ハローワークの長期療養支援では、マンツーマンでその方の能力や適性、病状、治療状況などを考慮し、就職を支援しています。例えば、こんな相談ですね。
・通院の必要はあるけど働きたい。・就職活動で企業に病気のことを伝えるべきか迷っている。・自分の病状、体力に合った仕事を見つけたい。仕事を辞めた方しか相談できないのでしょうか?
いいえ。在職中の方、例えば復職したけど体力的な問題などから転職を考えている方も相談されています。
今の職場を退職する前に、「退職後の失業手当(雇用保険)の仕組み」など、ハローワークの雇用保険課で教えてもらってから、就職相談窓口で本当に辞めた方がいいのか希望に合う求人があるか相談し考えることもできますね。
辞めることのメリットやデメリットについても退職する前にアドバイスを貰うことをお勧めします。
「退職前に相談しておけば、よかった~」というケースもあるそうです。ハローワーク内のどの窓口に行ったらよいのでしょう?
京都府内ではハローワーク西陣と烏丸御池庁舎、ハローワーク京都七条の3か所に長期療養支援の担当者「就職支援ナビゲーター」という方がいます。
がん治療中の方は下記の病院でハローワークの出張相談を利用することもできます(事前予約制)。
・京都大学医学部附属病院 がん相談支援センター・京都府立医科大学附属病院 がん相談支援センター・京都桂病院 がん相談支援センター・京都市立病院 がん相談支援センター・京都第一赤十字病院 がん相談支援センター・京都済生会病院 がん相談支援センター・京都医療センター がん相談支援センターまずは電話でお話を聞いてみると良いですね。
【相談先】
- 京都西陣公共職業安定所
- 職業相談第2部門(075-451-8641)
- 烏丸御池庁舎
- 職業相談第4部門(075-255-1161)
- 京都七条公共職業安定所
- 職業相談第3部門(075-341-5523)
*上記、最寄りのハローワークにて「長期療養者の就職支援の件」とお気軽にご連絡ください。