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【両立支援に生かしたい‼『就業規則』について考えよう】②就業規則の構成

  • 「就業規則が大事」とは言いつつも、じっくり読む機会ってなかなか無いですよね

  • 厚生労働省の「令和5年7月版 モデル就業規則」を一緒に見てみましょう

     第1章  総則      
     第2章  採用、異動等 
     第3章  服務規律
     第4章  労働時間、休憩及び休日
     第5章  休暇等
     第6章  賃金
     第7章  定年、退職及び解雇
     第8章  退職金
     第9章  無期労働契約への転換
     第10章  安全衛生及び災害補償
     第11章  職業訓練
     第12章  表彰及び制裁
     第13章  公益通報者保護
     第14章  副業・兼業1)

  • 沢山の章がありますね!どこの職場の就業規則もこんな感じでしょうか?

  • 就業規則に記載する事項には、必ず記載しなければならない事項(絶対的必要記載事項)があり、労働時間関係、賃金関係、退職関係(解雇の事由を含む)が該当します。それとは別に、各事業場内でルールを定める場合には記載しなければならない事項(相対的必要記載事項)があります。そのため、職場によって章の数やまとめ方も異なります。

  • 時々「就業規則を見たことがない」という相談者がいます

  • 上記のモデル就業規則の「はじめに」にはこのように書かれています。

    事業場が作成した就業規則は、労働者の一人ひとりへの配布、労働者がいつでも見られるように職場の見やすい場所への掲示、備付け、あるいは電子媒体に記録し、それを常時モニター画面等で確認できるようにするといった方法により、労働者に周知しなければなりません(労働基準法第106条第1項)2)

  • 支援者として、相談者から「就業規則を一緒に確認してほしい」言われたら、どうしましょう?

  • 就業規則については、「社内文書」として社外への持ち出しが禁止されていることもあります。取り扱いについては慎重に、可能な範囲での対応をお勧めします。

【引用文献】

1)2)厚生労働省労働基準局監督課.“モデル就業規則(令和5年7月)”.モデル就業規則について.2023⁻07.
001018385.pdf (mhlw.go.jp)