健康情報"ほっと一息"
睡眠が不十分だと太ります
副所長、8月27日~9月10日は秋の睡眠健康週間ですね。
秋と言えば食欲の秋!
そうです!今月は睡眠と食欲の関係がテーマです。
睡眠と食欲って、関係あるんですか?
それが大ありなんです。
グレリンとレプチンという食欲を担当するホルモンの分泌は睡眠に影響されるんです。それってどこから分泌されるんですか?
グレリンは胃から分泌されます。脳の視床下部にある食欲中枢を刺激して、食欲が増すように働きます。
グレリンは食欲増進ホルモンなんですね。
レプチンは食事をした後に脂肪細胞*から分泌されます。脳の視床下部にある満腹中枢を刺激して食欲を抑えます。
レプチンは食欲抑制ホルモンなんですね。
そして、ここからが重要なポイント。
睡眠不足では、食べすぎを抑えるレプチンの分泌が減り、食欲を刺激するグレリンが増加するのです。睡眠不足の時に、だらだら食べ続けてしまうのはホルモンの影響だったのかー!
そうなんです。睡眠時間の短い人は、食欲が増進して太るという研究があります。
睡眠時間が不十分だとレプチンが減って食欲が止まらなくなるんですね。
だから、「食欲の秋」とは言いますが、睡眠をしっかりとらないと「食欲が止まらない秋」になってしまいます。
体重のコントロールで大事なのは、食事だけじゃないんですね。
はい。食欲の秋を迎える前に、睡眠習慣も見直したいですね。
*脂肪細胞‥ここでは白色脂肪細胞のことを言います。全身に広く分布し、特に皮下や内臓のまわりに多くあります。
- 【参考文献】
- へるすあっぷ21 2016年11月号「男のホルモン女のホルモン」
(株式会社法研)
へるすあっぷ21 2018年11月号「よりよく眠るための睡眠科学」
(株式会社法研)