当センター事業のご紹介
健康経営と『治療と仕事の両立支援』
2016年度から始まった健康経営優良法人認定制度は、認定された法人が認定マークをホームページ、求人広告などに掲載してアピールできる制度で、年々関心が高まっています。
経済産業省によるこの制度は、健康経営に取り組む法人を「見える化」し、従業員や求職者、関係企業や金融機関などが「健康経営を実践している企業」つまり、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業」として認識できる仕組みになっています。
大企業部門、中小企業部門とも、認定を受けるためには複数の基準を満たす必要があります。まず、「経営理念(経営者の自覚)」「組織体制(健康づくり担当者の設置)」、「評価・改善」や定期健康診断実施などの「法令順守・リスクマネジメント」が必須です。
「病気の治療と仕事の両立支援」は「制度や施策の実行」という大項目の中の「健康経営の実践に向けた基礎的な土台づくりとワークエンゲイジメント」というカテゴリー内の評価項目の1つです。具体的な適合基準は「相談窓口を明確にし、その周知を図っていること」「支援体制の整備等の対策を定めていること」と規定されています。
つまり、両立支援の実践は「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる」ということにもなるのです。
しかし、まだまだ両立支援を「他人事」と捉える企業も多いと感じています。自分ががんと診断されたら何を考えますか?部下や同僚、上司が今病気になったら‥?いつ、誰が病気になるかはわかりません。普段からお互い様で支援できる体制・風土づくりを整える企業文化が広まることを願います。
※健康経営は、NPO法人健康経営研究会の登録商標です。