当センター事業のご紹介

京都産業保健総合支援センターをご存知ですか?

 産業保健とは「企業において、労働者の安全と健康を確保し、生産性の向上を図ることを目的として実施される活動」のことを言います。最近は「健康経営」や「働き方改革」など、労働者の健康を守る取り組みがますます重視されるようになってきました。

 産業保健総合支援センター(以下、センター)は全国47都道府県に設置されている機関です。労働者の健康確保を図るため、事業者、産業医、看護職、衛生管理者、人事労務担当者等、会社の産業保健に関わる方を支援し、産業保健活動の活性化を図る拠点として活動しています。

センターの主な活動内容は、①窓口相談・実地相談②研修③メンタルヘルス対策のサポート④治療と仕事の両立支援⑤産業保健に関する情報の提供⑥広報、啓発活動⑦常時50人未満の労働者を使用する事業場の産業保健活動の支援です。

①の窓口相談・実地相談は、労働者個人からの相談ではなく、企業の担当者や産業医からの産業保健分野での困りごとに対して産業医学や精神医学などの専門の相談員がお答えします。電話、メール、来所での相談が可能です。利用者からの相談内容は、労働安全衛生法の解釈、作業環境の測定方法、休職者の復職時の支援方法など多岐にわたります。

②の研修は1回2時間のセミナーを毎月5~6回開催しています。テーマは働き方改革関連法の解説や過重労働対策、治療と仕事の両立支援、メンタルヘルス対策、化学物質による健康障害防止対策など様々で、産業保健の課題と対策について無料で専門家の話を聞くことができます。内容の詳細、参加のお申込みはセンターのホームページをご確認ください。

次回は50人未満の労働者を使用する事業場の産業保健の支援についてご紹介します。