産業保健コラム
粂 ゆかり
所属:社会保険労務士 粂ゆかり事務所
専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
心のデトックスと「泣き」
2024年7月1日
泣くことは、感情の表現としてだけでなく、心のデトックスとしても重要な役割を果たすと言われています。これは、泣くことが心理的な安堵感をもたらし、精神的なバランスを取り戻すのに役立つとともに、社会的なサポートを求めるシグナルとしても機能し、他者からの共感や助けを引き出すことにつながるからです。
先日、暫くお休みしていた「腸解し」と「整体」の施術を1時間ほど受け、とても不思議な体験をしてきました。日頃のストレスに突発的な心配事が重なり、睡眠も浅く、肩こりや首のこりもあり、思うように仕事が捗らず、またそれがストレスになるという負のスパイラルに陥っている状況でしたので、施術を受け終えてすぐに「体の緩み」「血の流れ」「安堵感」を感じました。もちろん、ここまではいつも体験することなのですが、今回は意図せずして「涙」が溢れ出たのです。(整体の)師曰く「体が緩むと涙が出る。涙を流すことで、心の中に溜まっていた感情が解放され、心がリフレッシュされる」とのこと。「泣くこと」つまり「感情を表現すること」は、自分自身を理解し、前向きな気持ちで次のステップに進むための大切なプロセスなのだそうです。
感情を抑え込むことは、それが長期になると心身の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。感情を表現することは、自己理解を深め、感情のコントロールを学ぶ上で重要なことです。泣くことは、自分の感情に正直になる一歩であり、自己受容と自己表現のプロセスを促進するとも言われています。
泣いた後に、ストレスいっぱいの私の心は、涙で感情が流れ出てスッキリと晴れ渡りました!。心のデトックスとしての「泣き」は、ストレス解消、感情の解放、そして心の浄化につながるようです。そして、泣くことで得られる精神的なスッキリ感は、新たな視点を得るための心のスペースを作り出し、問題解決や創造的な思考を促進することができるのだそうです。
今回、私は「泣くことが心の健康を保つための自然で有効な手段である」ということを体感することができました。ぜひ、皆様も涙を流して心のデトックスを感じてみませんか。
粂 ゆかり