産業保健コラム
小澤 裕美子
所属:オザワ社労士事務所
専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
お気に入りの行動
2017年10月2日
セルフケアの研修の中で、「気持ちがしんどくなったときにどんなこと
をされますか?」と研修に参加された方々にお聞きすることがあります。
気分転換にどんなことをされるのかな?ということについてお聞きするの
ですが、様々な回答をされます。
具体的には、誰かに話を聴いてもらう、走る、歩く、ジムに行くなどの身
体を動かす、美味しいご飯やスイーツを食べる、おもしろい映画を見て笑
う、逆に悲しい映画を見て思い切り泣く、好きなアーティストのコンサー
トに行って絶叫する、手芸をする、好きな歌を聴く、かわいいぬいぐるみ
を見る、タオルや服などにアイロンをひたすらかける、キャベツなどの野
菜をまな板の上で刻む、(刻む音が好き)などです。
「お気に入りの行動」の話をされているときは、表情も和らぐ方が多く、
きっとそのときの様子を思い浮かべておられるのだろうなあと思います。
嬉しいことであれば、思い浮かべるという行為自体も気分転換なのだと思
います。
ほとんどの場合、ご自宅に帰ってからや休日の気分転換のお話をされま
すが、通勤途中や仕事の休憩時間などのちょっとした合間に、2分でも3
分でも、気分転換する方法も持っておかれたらどうでしょう、というお話
をすることがあります。
たとえば、通勤途上や職場内などで見かける木々、花や観葉植物などを見
て和んだり、首や肩を回したり背中を伸ばすストレッチなどもご紹介して
います。
私は緑茶が好きなので、熱くて濃いめの緑茶をボトルに入れて、仕事の
移動中に飲み、気分転換しています。緊張していたり、不安になったりす
るときなど、少し落ち着きます。夏は暑いので麦茶のときもありますが。
お気に入りの行動をすることで、その間だけでも気持ちが変わるというこ
とはあると思います。
いつでもできるお気に入りの行動を増やし、気分を少し変えてみるのはい
かがでしょうか。
小澤 裕美子