産業保健コラム
勝見 九重
所属:スリー・バイ・スリー 勝見社会保険労務士事務所
専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルト
メールマガジン創刊200号によせて
2018年4月2日
2001年(H13年)の12月21日にこの京都産業保健総合支援センター メ
ールマガジンが創刊されました。
2001年といえば、スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の
旅」。1968年に公開されたこの映画では、約33年後の世界を描いていま
す。残念ながら2001年になってもこの映画で描いている世界にはなりま
せんでした。
その後100号が発行されたのが2009年(H21年)。
そして今年2018年(H30年)4月でメールマガジンは200号を迎えました。
このメルマガほどではありませんが、私は10年近く、メンタルヘルス対
策促進員として活動させていただいております (一番の古参になってしま
いました) 。
促進員を始めた頃は「メンタルヘルス対策について取り組み方がわから
ない」という事業所がほとんどでした。次年度以降ではメンタルヘルス対
策について、少しずつラインケア研修等の要望が増えて、京都府内のたく
さんの事業所を訪問させていただきました。
この数年はストレスチェック制度の施行とともに制度の進め方や高スト
レス者についてなど具体的なご質問があり、以前から一番多い質問は「集
団分析結果を職場環境改善にどうやってつなげればよいか」です。
この質問については、それぞれの職場での風土があり、考え方もやり方
も多種多様ですので一つの正解は無いと思います。ですから、ストレスチ
ェック結果の数字だけにとらわれず「職場の良い点・うまくいっている
点」を3つ伸ばす、「改善したい点」は1つだけにしぼる等アクションチ
ェックリストを使いグループワークをして、実践につなげていただきたい
と思います。こういった取り組みでPDCAが回せるようになると職場の
雰囲気も良い方向に動くのではないでしょうか。
最後にお知らせになりますが、ストレスチェックを含む心の健康づくり
計画に関する助成金も利用できます。詳しくはURLをご参照ください。
https://www.johas.go.jp/sangyouhoken/tabid/1160/Default.aspx
これからもメンタルヘルス対策促進員として産業保健に少しでもお役に
立つよう、がんばってまいります。今後ともよろしくお願いいたします。
勝見 九重