産業保健コラム
武田 理栄子
所属:
専門分野:シニア産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・心理相談員
ストレスコーピング
2015年8月3日
カウンセラーも不調に陥ります。人間関係、家族間の軋轢、健康不安や将来不安とストレスの原因は減ることがありません。
ストレスの緩和策としてスポーツが効果的なことは知られていますが、その運動が自分に適したものかどうかは検証してみる必要があります。先日、「自分は水泳が好きなのだが、水泳をやっても一向にストレスが解消されない・・・・」という相談を受けました。私もストレス解消に「ウオーキング、ジョギング、ヨガ」と試してみるものの、「悩み」が頭の中に居続けて、二重に疲れてしまうことがあるのです。どうやら、私の場合は頭の中が空っぽになる運動でないとストレス発散がうまく行かないようなのです。頭の中が空っぽにするには手足をアチコチに動かすフィットネスが適しているようです。インストラクターの動作を観察して、手足の動きに司令を出すのに必死ですから、運動 が終わったころには「頭の中」の「悩み」はしばらくどこかに飛んでいってしまいます。
もう一つのおススメは野菜の栽培です。農作業は脳に柔らかな刺激を与えます。トマトやキュウリ、オクラなど実のつく野菜がおすすめです。植木鉢やプランターでの栽培でも、気持ちが静まります。そして不思議と自分が自然界の一部だと体感できるのです。 種をまく、植える、水をやる、手を加えていくにつれて、野菜が成長していく様は柔らかな刺激を得られ、それが癒しにもなっていきます。お試し下さい。
武田 理栄子