産業保健コラム

武田 理栄子


所属:

専門分野:シニア産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・心理相談員

表情筋とストレス

2024年3月1日

私は冬になると肩こりや首すじのコリがひどくなって整体院を利用することが多くなります。フェイスマッサージも利用します。先日、施術の人にストレスと表情筋について教えてもらう機会がありました。その施術師が言うには、ストレスが肩こりや腰痛、頭痛などの症状を引き起こすことは知られていますが、顔の「コリ」はあまり注目されていません。身体の中で一番「コリ」を抱えているのは顔ではないかと。

考えてみると顔は心の写し鏡です。嬉しいと顔がほころび、悲しいと顔は曇り、驚くと目を見張ります。つらい時には伏し目がちで、心と表情は一体です。心と表情は一体にもかかわらず、表情を取り繕わなくてはならない時があります。

職場の上司にダメだしされて、悔しい気持ちや情けない気持ちを隠さなくてはならない時、同僚の何気ない一言に傷ついた時、泣きたい気持ちを胸にしまい込んで笑顔を作る時、表情は心と真逆です。頑張る表情筋は肩よりも「こってる」に違いありません。

複雑さの中で日々奮闘をされている皆様、仕事の終わった時には、まず顔のコリからほぐして下さい。

 ①顔をほぐす・・・手のひらで顔をそっと覆い、指を眉の上に添えてやさしくクリクリと。

 ②歯のくいしばり・・・口を大きくあける。歌を歌うのは効果絶大。

 ③耳のマッサージ・・・耳を引っ張ったり、回したり、折りたたんだりする。

 ④深い呼吸で・・・整える。

心と身体の健康を保つために「ほぐす」は大事です。2月の記事では「笑い」はアンチエイジングとありました。最近私は「ヨネダ2000」の「アヒル」で大笑いしました。

武田 理栄子