産業保健コラム

西村 和記


所属:SRオフィス西村

専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント

快適職場作りの一方法

2023年6月1日

 「6月病」の表現を目にするようになって久しいですが、皆様や皆様の周囲の方はいかがでしょうか?

 5月病は新入社員や人事異動など環境変化のあった方が、新しい環境へ適応できなかったり、逆に過剰適応して疲れ果てたり、なんとなく体調が悪い、やる気が出ないなど心身に不調が現れる状態と言われています。

 6月病は、環境の変化に適応しようと緊張状態が続き、自分でも気づかないうちにストレスや疲労をため込み徐々に心や体に不調がでてきてしまう状態です。新社会人だけでなく転職や異動・昇進などをした人にも現れます。5月病が急性に起こっているものとすれば、6月病はより慢性的に続く可能性がありえます。症状では不眠、頭痛、めまい、吐き気、食欲不振などがあげられますが、梅雨の時期の不安定な気候も影響し、なんとなく体がだるく不調を感じるなど人によって様々です。周囲の気配りと声掛けが大切です。

 

 ところで、ハロッズに次いで英国で大きな高級百貨店チェーンのセルフリッジズの創業者ハリー・ゴードン・セルフリッジの言葉として数年前からSNS等でよく引用されている内容に次のものがあります。

 

1 ボスは部下を追い立て、リーダーは部下を導く
2 ボスは権威を振るうが、リーダーは志を信じる
3 ボスは恐怖を引き起こすが、リーダーは情熱を持たせる
4 ボスは「私は」と言うが、リーダーは「我々は」と言う
5 ボスは失敗の責任を負わせるが、リーダーは失敗から学ばせる
6 ボスはやり方を知っていても教えないが、リーダーはやり方を分かち合う
7 ボスは「やれ」と命じるが、リーダーは「さあ、やろう」と言う
8 スは仕事を「苦役」に変えるが、リーダーは仕事を「ゲーム」に変える

 

 以上ですが、あるべきリーダー像として憧れる方が多いようです。この「リーダー」を「私」に代えて実行できると職場快適化に貢献できるのではないかと思います。場合によりこのような小話も入れつつ管理監督者研修や若年労働者研修を行っていますので、センターのメンタルヘルス対策支援事業をどうぞご利用下さい。

西村 和記