産業保健コラム
西村 和記
所属:SRオフィス西村
専門分野:特定社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
ストレスチェック 23項目 57項目 80項目
2025年2月3日
従業員数が50名以上の企業様の場合、年に1回のストレスチェックは恒例行事になっているかと思います。従業員数が50名未満の企業様にも、私の感覚ではコロナ以前頃より健康経営を目指される企業様が目立ち始め、同時にストレスチェックの導入支援の要請も増えました。
ストレスチェックにより自身のストレスを意識することができれば、気づかないままにストレスをため込み、潰れてしまうことが避けられる可能性が高まります。セルフケアへの関心が高まりますと、ストレス耐性が高まります。職場環境改善に活用すれば、従業員のストレス反応において有意な改善がみられるとされます。経営層にとっては、個人ごとの結果を知ることは仕組み上できませんが、集団ごとの結果は知ることができ、従業員の状況や会社の課題を客観的な指標を用いて知ることができます。
ストレスチェックは57項目版がよく使われていますが、簡易に診断するために23項目版を年に1回の法定チェックとしてではなく残業が増えたときや繁忙期に使っておられる企業様もあります。同様に無記名で簡易に実施し、集団分析資料としてのご利用もあります。
ストレスチェック80項目版では「職場の心理社会的な要因」「部署や事業場単位における仕事の資源」「労働者の仕事へのポジティブな関わり」といった評価ができます。さらにその結果を利用し、職場活性化に利用可能です。参加型討議が非常に有効ですが、職場の強みを共有し「伸ばしたい強み」を決定し、「職場のありたい姿」を職場で作り上げていくきっかけにすることもできます。例年57項目版ばかりなので更に一工夫されたいといったご要望にも参考になるかと思います。また57項目に追加される23項目だけを行うといった使い方も可能です。ご興味に思われましたら下記のページをご参照下さい。
職場環境へのポジティブアプローチ
https://hp3.jp/wp-content/uploads/2019/06/02.1.pdf
西村 和記