産業保健コラム
宮本 理惠子
所属:宮本社会保険労務士事務所
専門分野:社会保険労務士・産業カウンセラー
“おかしいな”と思ったら早期に医療機関に受診することの大切さ
2017年9月1日
2か月前から、なんとなく胃が「痛い」と感じてはいましたが、幼いこ
ろから胃痛はあったので、「まあ大丈夫」と放置していました。
しかし、“ずーと痛いなあ” “治らないなあ” と感じながらも、そんな
に仕事に差し障りもないし、「まあ、そのうちに治るか」と放置していま
した。
おや、“痛い、ちょっと今までの胃痛とは違う、みぞおちが痛い” 病院
に行った方がいいかな?と思いつつ“そうだ胃薬を飲もう”と飲んだが効
かないがそのまま放置。
おやおや、これは「痛いかなり痛い、胃・みぞおち・胸」、しかし、身
体を横にして30分くらいで治まる(なぜか身体の向きは左下がよい)ので、
そのまま我慢をして2週間が経過。
おやおやおや、これは「痛すぎる」「初めて経験する痛さ」、「おかし
い何かある」、「もう駄目だ」「胃カメラ検査しかない」と病院に行く決
意。
「胃カメラ検査」
♦はい。いいですかー楽にして下さいよー
♢ちょっと待って、もっと麻酔を~
♦もうこれ以上麻酔をしても無駄です!
♢あー!苦しい・・おもわず看護師さんの手を握り締めてた
♥宮本さん、手を放してください。
♢ぐにゅぐにゅ(すみませんと言いたかった)
♦胃潰瘍ですね。ついでに癌検査とピロリ菌検査をします。
「検査結果」
♦胃潰瘍は“治りかけの胃潰瘍”です。
♢えっ、治りかけ?そんな~・・・。
♦癌細胞はありませんでしたが、ピロリ菌がありますので、除菌し
ましょう。
「ピロリ菌とは」
1.長さ2.5未μm、直径0.5μmのラセン菌
2.胃粘膜に生息 4~6本の鞭毛をもち粘液層を自由に移動
3.感染経路は、小児期に感染
・ピロリ菌に汚染された水、食品から感染
・親との接触(口移しなど)
・幼稚園などの施設など
・消毒不十分の歯医者さんなど
4.1994年にWHOはピロリ菌が胃がん発生の物質と認定
ピロリ菌の除菌に「ボノサップパック400」を飲んで除菌治療終了しま
した。さて胃潰瘍は?と言うと、治りかけだったので治療なし。早く病院
にいけば、あんなに苦しまなくて済んだのに。
皆様、“おかしいな”と思ったら早期に医療機関で受診しましょう。
宮本 理惠子