産業保健コラム
和田 昌子
所属:メンタルリンクエイド
専門分野:産業カウンセラー・キャリアコンサルタント
気づいて耳の不調
2022年1月4日
事業所訪問のなかで、従業員やご自身のメンタル不調、体調不良を相談されることが、このコロナ禍増えました。その中で最近、特に最近気になるのが、【難聴】の話です。最初は、同年代の中高年の方だと、「だんだん、聞こえづらくなりますよねー」と自分自身に重ね合わせて話を聞いていましたが、最近、若年層や、ストレスが原因の突発性難聴の話も度々聞くようになりました。調べてみると、難聴は ① 加齢性難聴 ② ストレスなどによる突発性難聴 ③ イヤホンが原因のイヤホン難聴に分けられ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うテレワーク(在宅勤務)や、一人でするジョギング、ウォーキングなどで、ヘッドホンやイヤホンを使う機会が増えたことによるイヤホン難聴が話題になっているようです。実際に、コロナ禍で、シート越し、マスク越し、聞こえにくくても、仕方ないなあと不調を無視していると、もしかしたら、難聴の始まりかもしれません。治療が遅れると、聴力が失なわれる恐れもあるので、早めの医療機関の受診が大切です。
最近、カウンセラー仲間の友人が、ストレスによる突発性難聴になり、右耳が聞こえなくなりました。陸橋を渡っていたら、後ろから子供が走ってきてぶつかり、上段から下まで転がり、骨折したとのこと。周りの人が危ないと声をかけてくださったようですが、聞こえなかったということです。片方でも聴力を失うのはとても危険なことです。イヤホンの大音量で音楽を聴きながら歩くのも危険です。ながらスマホで歩く人も多く、後ろからぶつかってこられては、なかなか避けられません。
このコロナ禍、ご自身の耳を労りましょう。
長い時間、ヘッドホンをしない。大音量で音楽などを聴き続けないことも大事です。たまには、静かなところで耳を休ませませんか?
せっかくの京都、鴨川の流れに耳を澄ます。寺院の散策中、鳥のさえずりに耳を傾けることも、ストレスの軽減に役立つはずです。
このコロナ禍、ご自身の身体からのSOSを早めにキャッチしましょう。
和田 昌子